今回は、毎日の食卓で、「補助的に食べると良いもの」、「減らしていくのが良いもの」について、マクロビオティックの考えをお伝えしたいと思います。
まずは、前回に引き続き、日本のような温帯地域に住む人の基準となる、ピラミッドの登場です。大きい図は前回の記事をご覧ください。
補助的に食べるもの(Option Food 1)
ピラミッドのまんなか部分のこのグループは、毎食取るのは多すぎなのだけど、状況に合わせてときどき取ることがすすめられるものです。
果物
果物は、陰性なので、体や心をゆるめたいときに取ります。忙しい人には必要かもしれません。果糖が多いので、取りすぎないように注意。また、体を冷やしすぎないように、季節の果物(ただし、熱帯フルーツでないもの)がおすすめです。
種(ゴマなども)・ナッツ
種・ナッツは、古来から、ヨギーに好まれる食材ですね。強力なエネルギーがいっぱい詰まっています。上手に取り入れるようにしましょう。
スウィーツ
これも果物と同じく陰性で、体や心をゆるめたいときに取ります。あまり白砂糖、人工甘味料が使われていない、やさしいものがおすすめです。
魚介類
陽性が強く、体を温め、ぎゅっとしまった力を与えてくれます。動物性食品がほしい人は、魚介類を時々、取るようにします。また、寒冷地に住む人は、バランスを取る際に取るのも良いかもしれません。白身魚の方が、赤身より陽性が弱く、マイルドだそうです。
減らしていくもの(Option Food 2)
ピラミッドのいちばん上の、このグループは、マクロビオティックでは、できるだけ減らしていくことをすすめています。まったく取らなくても問題ないそうです。
お肉は、消化がむずかしく、体を重くしがちな食べ物です。
そして、乳製品も、このグループに入っています。牛乳は、アーユルヴェーダでは、サットヴァな食べ物として、おすすめされているので、乳製品に関してはマクロビオティックと違うなあと思います。牛乳は、陰性が強いので、インドのような暑い国では必要なのかもしれません。
お肉も、乳製品も、まったくダメっていう訳ではないんです。人それぞれの体質にもよるし、頻度にもよります。
なんでも食べられる、すべての食物を受け入れられる方が自由で寛容だという考え方もできますよね。
すべてはバランスです。
急に変えることもないのです。
自分の反応を感じ、自分で考えながら、自分に最適なピラミッドを作っていきましょう。楽しみながら、マクロビオティックの考え方も取り入れていってくださいね。
次回は、玄米について、お伝えしたいと思います。
お楽しみに~。
プロフィール:
2002年、インドのバラナシを旅行中にヨガに出会い、ヨガがライフワークとなる。2010年、久司道夫先生のマクロビオティック(KIJ)のリーダーシッププログラム(レベル1)を修了。心と体の健康をテーマに、日々活動中。