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アメリカで「英語」以上に大切なこと
以前、私はアメリカカンザス州の大学院に留学していました。大学で日本祭りが行われ、日本人女性のキャンディーアーティスト(飴細工師)Candy5 さんがゲストに呼ばれました。参加者の色々なリクエストに笑顔で答え、飴で作り出す動物やキャラクターは、カラフルで、動きがあってとても可愛かったです。アメリカ人みんながニコニコ笑顔で、Candy5 さんに夢中になりました。
当時、私は英語が全くできませんでした。英語さえ出来たらアメリカでやっていけるはずと信じ込んでいた私は、その Candy5 さんの活動を見て、何かが心の奥底でキラリと光りました。英語はもちろん必要ですが、英語のもっと奥にある何かー自分の才能を使って人を笑顔にすること、人を喜ばせること、そのようなものが、英語以上に大切なのではないかという気付きでした。
あれから13年の年月を経て、先月 Candy5 さんとテキサスで再会しました。そして、たくさんお話を聞きました。Candy5 さんの面白すぎる引き寄せの人生、ポジティブな思考が、ヨガをしている皆様にもきっとお役に立つと信じて、ここにシェアします。
Candy5 さんとは
Candy5 さんは、アメリカに3人しかいないキャンディーアーティスト(飴細工師)です。フロリダ州のディズニーワールドで17年間活躍し、今は NY に拠点を移し、各国のイベントに呼ばれ、キャンディーアートを世界中に広げています。
先日、Candy5 さんは、大富豪の誕生日パーティーで、パフォーマンスを披露しました。そのパーティーは、ゲストが16人だけのプライベートなものでした。
1週間日替わりで大物アーティストが呼ばれ、パフォーマンスが繰り広げられます。そのアーティストの名前を聞いてびっくり!ブルーノ・マーズ、エド・シーランなど、世界を代表するミュージシャン達。ブルーノ・マーズは、プライベートジェットでやって来て、1曲だけ歌って、さっと帰って行ったとのことです。
そこに同じパフォーマーとして呼ばれるなんて、凄すぎませんか。なんて面白い人生でしょう!
どうして飴細工師になったのか
Candy5 さんは、お父さんのことが大好きで、毎日語り合う仲でした。しかし、その大好きなお父さんが49歳の若さで突然亡くなってしまいました。それからは、毎日天国にいるお父さんに祈りました。
「お父さん、私にしかできない使命を与えてください」
お父さんは毎日新聞の記者でした。ある日、毎日新聞を読んでいたところ、飴細工職人のインタビューが目に止まりました。その瞬間、「お父さんに祈っていたことはコレだ!」と1ミリの迷いもなく確信したそうです。
そのインタビュー記事が、光って自分にやってくるように感じたのです。そして、その飴細工職人の門を10回叩き、やっと弟子にしてもらいました。飴細工300年の歴史上、初めての女性飴細工師の誕生でした。
どうしてディズニーワールドで働けるようになったのか
Candy5 さんはシングルマザーで、飴細工で生計を立てていました。全国から飴細工の仕事を受ける為には東京に住む必要があり、愛娘は富山の実家に預けていました。娘と一緒に住みたいとずっと願っていました。そこで、天国のお父さんに3つのことをお願いしました。
- 子供と一緒に暮らしたい。
- 飴細工で、サラリーマンのように安定して食べていきたい。
- 飴細工一本で、子供を大学に進学させたい。
毎晩、毎晩、お父さんに祈りました。そして、ある日、イベントで出会った金太郎飴の会社の人から、ディズニーワールドが飴細工師を探しているという話が舞い込んだのです。
今から思えば、その3つの願いを叶えてくれる所は、世界中でディズニーワールドしかなかったそうです。お父さんにお願いしたことが、本当に叶ったのです。
強運の秘訣1:3年後のなりたい自分と繋がる
好きな仕事をして世界を飛び回り、ハッピーに生きる Candy5 さんに強運の秘訣を伺いました。皆さんも今日から出来ますので、ぜひお試しあれ。
まず、寝る前に目を閉じて、3年後のなりたい自分を具体的に考えます。その3年後の自分はすでに居て、今の自分とチューブで繋がっているという感覚です。
その理想の自分が、今の自分を引き上げてくれるとイメージすることで、なりたい自分への「道」が開けます。
Candy5 さんは、イメージすることで、飴細工の天職に出会い、ディズニーワールドの仕事を得るチャンスを得ました。願うことで、その道ができ、その道に行くために必要な人が現れます。
また、本を読んでいても、その道に行くために必要な情報が、輝いて目に飛び込んできます。Candy5 さんは、宗教はやっていませんが、「祈り」は科学で、願わないとやってこないとはっきりと言います。
強運の秘訣2:Giver(与える人)になる
世の中に、Taker(取る人)と Giver(与える人)が居るならば、絶対に Giver になりなさいと Candy5 さんは言います。
Taker の人は、人気や「いいね」の数や、友達を取りたい人たち。Giver は、自分が満たされていて、愛に溢れていて、その愛を与える人たち。「Everyone needs love.」 みんな愛が欲しいのです。
何か特別な活動をしなくても、自分を満たして笑っているだけで、世界どこにいても Giver になれます。それを周りにアピールしなくても、自分が Giver になると決めただけで、立ち位置が変わるのです。
強運の秘訣3:ワクワク&リラックスする
飴細工をして30年近く経った今でも、Candy5 さんは飴細工が大好きで、ワクワクしながら作っています。ワクワクすること、リラックスすることは、人生で1番大切なことだそうです。
どうやったらリラックスできるかは人によって様々です。自分は何をしたらハッピーで、リラックスできるのかをリストに書き出してみます。
例えば、推しのアイドル写真を見る、子供の動画を見る、刺繍や料理をするなど、ハッピーの材料をいっぱい書き留めます。そして、自分で自分の教科書を作ります。それは、家族や友達、他の誰にもできないことです。そのハッピーリストを見て、「今日はこれをしよう♪」と、毎日ワクワクしながら取り組みます。
今、この瞬間にリラックスして、日頃から自分を愛で満たしておけば、その愛を誰かにあげたくなります。
「ヨガ」以上に大切なこと
ヨガを教えるのに、もちろん知識や技術は大切です。でも、その奥にある「人」が1番の軸となると思います。人は人に付きます。
ヨガジェネの MIKIZO 先生の講座では、素晴らしいヨガ指導者の秘密をアンケート結果と共に教えてくれました。アンケートでは、「あなたの記憶に残る、大好きなヨガ指導者の、どこが好きでしたか」という質問をしました。
もっとも多かった回答は、直接的なヨガの技術や知識ではなく、「雰囲気」「笑顔」というものでした。
これは、ヨギーの皆さんが1番指導者その「人」自身を見ているという事を表す結果です。ヨガ指導者である上で、もちろん知識や技術は必要ですが、それ以上に求められているものは、自分自身を満たしているからこそ出る「雰囲気」や「笑顔」なのです。
自分がヨガが好きで、いつもワクワクしていて、心を満たしていると、そのエネルギーは明るくて、心地よい雰囲気を生み出します。
生徒さん達は、気持ち良くなりたくてヨガに来ています。ヨガ指導者がハッピーで居るだけで、Giver になれるのではないでしょうか。
13年前、私がカンザスの留学生だった時に感じたこと、「英語」以上に大切なものがあるのではないかという気づきが、ここでもふわっと繋がったのです。
「ヨガ」以上に大切なことーそれは、自分を愛で満たし、笑顔でいるということです。
コロナの後は…一般の方でもNYから誕生会やイベントでオンラインパフォーマンスも可能だそうです。特別のギフトに飴細工のオンラインギフト如何でしょう?
下記のリンクよりアクセス可能です。