ヨガを始めると段々と自分に嘘をつけなくなってくるのね。家を出るようになるんだけど
衝撃の発言で終わった前記事。(笑)ハワイのカリスマヨギであり、カリスマヨガ講師、ヨーコ・フジワラ先生の半生を語るインタビューもいよいよ最終話。
ヨガと出会って、そしてヨーコ先生の今までの人生は一変します。ヨガに出会い、自分に嘘がつけなくなったヨーコ先生は今に至るまでに一体どんな心の変化があったのでしょうか。じっくりとお話して頂きましたので、お楽しみください!
Vol.1はこちら
ヨーコ・フジワラ半生を語るVol.1:泣き虫だった幼少期~人に好かれるための学生時代
Vol.2はこちら
ヨーコ・フジワラ 半生を語るVol.2:親友の裏切り、結婚へ。そして、ヨガとの出会い
離婚。そしてマイソールで涙の日々
1年くらいは、離婚してからも色々とひきずったんだけどね。結局、でも別れた後も、泣き虫ヨーコちゃんは出てくるわけですよ。そもそも、何かしらあると泣いてどうにかしようとするわけ(笑)喧嘩しても泣いて何とかする。「どうせ私かわいそうなんだから」を武器にしてたんだね。
なるほど。
別れて、それで全て失ったわけですよ。ドラマチックでしょ?(笑)「私全て失ったのよ、可哀そうなのよ~」っていうのを思いっきりアピールするのよ。パープルヨガでね。(パープルヨガ:ヨーコ先生がヨガ指導をされているハワイのヨガスタジオ。)
はいはい。
しかも、離婚後に恋愛もするんだけどね。でも、それも、やっとまともな恋愛ができたのに、束の間失恋に終わり、泣いて泣いて。毎日、マイソールに練習しに行って、毎日シャバーサナでシクシク泣いてたの、わたし。
へー。
毎日よ。しつこいのよ。しつこいくらい毎日泣いてたの。
あははは(笑)
で、キャシー(ヨーコ先生の師匠)は優しいから毎日、なぐさめてくれるわけよ。
優しそう…!キャシー。
演じている自分に気づき、着ぐるみを脱ぎ始める
なぐさめてくれるんだけど、1ヵ月くらいやったかな。1ヵ月くらいシクシクやってるとだんだん、「あれ?ちょっと私やりすぎかな?」って気が付いてきたんだよね。「私引っ張りすぎだよね。」って。
うんうん(笑)
キャシーにも「やっぱり私やりすぎだよね?」って聞いたら、「うん。そろそろ言おうと思ってたよ」って言われて。(笑)そこで、演じてる自分に気づいちゃったの。もうそこから、ぷっつり。5年くらいかな。何があっても泣けないの。
極端!
映画を見ても、どんな悲しいことあっても、涙が出そうになると笑っちゃうの。「また私かわいそうな子演じちゃってる」って。そっから、可哀そうな泣き虫ヨーコちゃんは出てこなくなっちゃったの。
どんなに悲しくても?
うん、悲しくても「あー、悲しいんだなぁ」くらいになっちゃって。っていうのが、悲しくて泣いても、「またまた演じちゃって」って笑えちゃって。もうそこがくっきり分かれ目だったね。
へー。
そこで
1枚脱げちゃったんだよね。可哀そうなヨーコちゃんが。(vol.1参照)今までいろいろなものを着てたのが、だんだんそれが、脱げてっちゃったんだよね。ヨガを始めて、ハワイに引っ越してきたくらいかな。人と一緒は嫌だとかつっぱっていたのも、ハワイに来た時点で
「なんで私そんなに人と違うって思わないといけないんだろう?」って、思い出してきて。だんだん、脱げてきたんだよね。だからね、今まで意地張ってたのもヨガをし始めたのと、ハワイに引っ越してきたことで、脱げたんだよね。
うんうん。
で、そこから、だんだん着ていたものを脱げてきて、演じちゃってると、下手な役者のドラマ見てる感じに思えてきて。(笑)ヨガを始めるまでは色んなものを着て着て着てどうにかしようと思ってた。周りの人間関係も、結婚も、人に好かれようとするのも、泣き虫を武器にするのもね。着ぐるみで自分を守ってたの。だけどハワイに来て、ヨガを深めていくことで変わったんだよね。
その人そのものを見てくれる。ハワイの影響
それはプラクティスを重ねることで変わったんですか?
あとハワイは大きいね。ハワイって、外見で人を判断しないのね。日本ってちゃんとした格好していないと「何あなた、その恰好、ヨガウェアで」みたいなのってあるじゃない?
多少はありますね。
だけど、ハワイって短パン、Tシャツで店に入っても皆フレンドリーだし。何を着てるかじゃなくて、その人を見てくれるっていうかね。
なるほど。
なんかね、かっこつけなくてよくなったかな。泣き虫ヨーコちゃんの頃は、マットの上でヨガやってても「もう悔しい」って泣いてたんだけど。誰も相手にしてくれないし、泣いててもどうにもならないよね、もうやるしかないか。みたいなね。怒ったり、泣いたりしても、できないものはできないし。特にパープルヨガのマイソールは、「あ、怒ってるんだ」とか「泣いてるんだ」って気づいても、周りは淡々と進めるのね。色々感情的になっても、取り残されるのは自分だから、もうやるしかないな、って思って、諦めてやるんだけど。
元々感情の波は激しかったんですか?
うん、激しい。今でも激しいと思うよ。激しいけど、「いらっとくるな」と思うだけで、それに流されなくなったかな。
それは客観的に見れるようになったってことですか?
そうだと思うよ。あ、怒るなっていうのがだんだんわかるようになるからね。それはやっぱり練習のおかげだと思う。あ、きたきた、ぞわっとする感じとか、小さな違和感がね。
感情の波に飲み込まれない。ヨガで自分との付き合い方を学ぶ
ヨガとハワイのおかげだね、やっぱり
ヨガで変わった人生をありのまま、隠すことなく話してくれたヨーコ先生。本当に飾らない人だなと思います。物事をまっすぐストレートにぶつけてきてくれる。
本来、人間はこうあるものなのかもしれません。
「こんな風に思われたらいやだな」「こう思われたいな」という感覚は、誰もが自分の中にある感情です。
しかし、ヨガをしていると、その像は、自分自身が作り上げた幻想であることに気が付いていきます。プラクティスをすればするほど、自分自身の純粋さに気が付いていく。
ぜひ、ありのままの自然体なヨーコ先生に触れ、皆さんも今の自分と向き合ってみてほしいと思います。
そして!
なんと、今年最初で最後のRYT200だと思われていた、オンラインによるRYT200ヨガ指導者養成講座が、10月からさらにもう1本開催できることになりました。オンラインのヨガ指導者養成講座は、マットの上での純粋さをどうやって、日常生活に活かしていくのかを勉強する良い機会です。
「マットの上では自分らしくいられるのに、一歩外に出ると難しい。」このトレーニングは、そんな皆さんを後押ししてくれるはずです。
そして、2022年ヨーコ・フジワラの来日が決定しました!
ぜひ、ヨーコ先生に逢いに来てくださいね。
ヨガジェネレーション講座情報
ヨーコ・フジワラ2022年来日決定!