今日は、マクロビオティックの陰陽についてお伝えします。ちょっとむずかしいのですが、マクロの考え方の土台になるものです。
マクロビオティックでは、エネルギーを、陰陽で考えます。
アーユルヴェーダでは、ヴァータ、ピッタ、カパの3つで考えますね。マクロでは陰陽の2つなのです。
陰のエネルギーは、ふわっと外に広がる、遠心的なエネルギーです。陽のエネルギーは、ぎゅっと内に締める、求心的なエネルギーです。
すべてのものは、この相反する2つの力によって成り立っていると考えます。
広がるか、縮むか。
朝と夜の繰り返しも、月の満ち欠けも、すべてが陰陽2つの力が作用する結果なのです。
マクロビオティックでいちばん大事なのは、陰陽のバランスを見ながら、必要な陰陽のエネルギーを取り入れていくことなのです。
では、食材による陰陽の違いについて見ていきましょう。食材は、その性質から陰陽に分類することができます。
陰性食品は、基本的には、上に向かって生えるもの。大きく膨らんで、水分が多くやわらかいものです。これらは、体を冷やし、ゆるめる作用があります。
陽性食品は、基本的には下に向かって生えるもの。小さく凝縮し、水分が少なく固いものです。動物性食品も、陽性です。これらは、体を温め、しめる作用があります。
陰陽の偏りがなくバランスが取れている中庸な食物は、
- 玄米など、殻つき(全粒)の穀物
- 玉ねぎ、カボチャなどの丸い野菜
です。
すべての食物を、おおまかに陰陽で分類すると、下の図のようになります。
まんなかにあるのが、丸野菜、全粒穀物、左にいくほど、陽性が強くなり、右にいくほど、陰性が強くなります。
というように、陰と陽にはそれぞれの性質があり、生え方によっても陰陽に分けることができます。野菜ごとに陰と陽の分類を覚えようとすると大変ですが、「生え方」というポイントを押さえることによって、野菜の陰陽が少し身近に感じられますね~。
次回は、陰と陽の真ん中でバランスをとる中庸についてお伝えしたいと思います。
お楽しみに~
プロフィール:
2002年、インドのバラナシを旅行中にヨガに出会い、ヨガがライフワークとなる。2010年、久司道夫先生のマクロビオティック(KIJ)のリーダーシッププログラム(レベル1)を修了。心と体の健康をテーマに、日々活動中。