ヨガニードラとは?
眠りと覚醒の間
ヨガニードラは、シャバーサナと呼ばれる休息の姿勢をとりながら行うリラクゼーション練習であり、指導者の声の誘導で意識を内側にめぐらし、内観していくものです。「究極のリラクゼーション法」とも呼ばれている、ストレスマネジメントの技法のひとつです。『ニードラ』は、眠りと覚醒の間という意味で、体や心が眠っているけれども、意識が残っている状態のこと。カラダ、五感、呼吸に意識を向け、瞑想状態に入り、心地良さを感じ、深いリラクゼーションに導かれ、心身が休息していきます。
10分で1時間の熟睡に値する!?
眠りが浅い、もしくはスムーズに入眠できず、朝起きた時に体が重くスッキリしないという経験はありませんか?眠っている時は、レム睡眠やノンレム睡眠が繰り返し、夢を見ることもあるので、無意識に体が緊張しているのだそうです。ヨガニードラは、「10分=1時間の熟睡」に値すると言われています。終わった後、頭がスッキリしたという実感があるのも納得です。
ヨガニードラワークショップ体験
まずはアーサナで緊張を解く
ヨガニードラ・ファンの方が多いのか、リラクゼーションを必要としている方が多いのか、スタジオいっぱいに人が集まっていました。初めの1時間半は、アーサナのクラス。いきなり力を抜こうと思っても、体は無意識のうちに緊張してしまうので、その前にアーサナをすると良いようです。特に、ヨガニードラの前に適するアーサナは、太陽礼拝、腹筋、後屈なのだそう。
ヨガニードラ&サンカルパ
休憩の後は、40分のヨガニードラ+サンカルパを行います。全体を通してこれほど長いヨガニードラは初めての体験でした。
サンカルパ
『サンカルパ』は、「決心する」という意味で、簡潔でポジティブな言葉で、自分がどうしたいかを考え、自分自身に誓いを立てること。ヨガニードラとセットで行います。1回目のサンカルパで意識の深い所に種をまいて、2回目に種に水やりして育てていきます。
ヨガニードラ
- 仰向けになりシャバーサナ(屍のポーズ)で、長い時間動かないでいられるような姿勢になります
- 体のパーツのひとつひとつを丁寧に意識させて力を抜いていきます
- 数を逆から数えたり、スタジオに来るまでの行動を逆に思い出していったり、風景を思い浮かべて、体の様子、呼吸の様子、心の様子を感じていきます
- 意識は、スーッと遠のいたり、戻ったり、波に乗っているような感じです
- 最後に、深呼吸をして完全に目を覚まします
- その後、マントラを唱えて終了
頭の中も体の中も初期化したかのように空っぽになって、完全にリセットできました。やはり少し寝てしまいましたが、ヨガニードラは、眠ってしまうと効果が半減なのだそう。次こそ寝ずに効果をフルで体感したいと思います。みなさんも機会があればぜひ体験されてみてはいかがでしょうか。
執筆:fumi