あ、このクラス「何か」気持ちいい
ヨガが好きなみなさんなら経験があると思うのですが、「あっという間の90分だった!」というクラスと「早く終わらないかな・・・」と思ってしまうクラスがありますよね。その違いとは一体何なのでしょうか?
あるヨガスタジオで大人気のヨガインストラクターのクラスに通っている生徒さんに、なぜその先生のクラスに通い続けるのか質問してみました。
- 「何か気持ちがいいから・・・!」
- 「○○先生のクラスに出ると何か元気になる・・・!」
- 「理由は分からないけど○○先生に会いたくなる!」
- 「何か雰囲気が良くて・・・!」
- 「何か居心地がよくて・・・!」
などなど、頭ではっきりと理解するというよりは、ヨガクラスを通して第六感で感じ取った、その「何か」をクラスの感想として挙げる方が多かったのです。
この「何か」に人気のクラスの秘密がありそうですね。
ヨガ講師としてという前に、人として
クラスをリードするヨガインストラクターのみなさんは、「あっという間のクラスだった」「またこの先生のクラスに来てみたい!」と思ってもらうために、クラス中はもちろんの事、クラスの前後の時間の作り方も含めて考える必要がありそうです。
ヨガインストラクターはただインストラクションをして、お手本となるようなアーサナをして、呼吸を誘導する。そうやって、ただクラスをリードすることができればいいのでしょうか?
決してそんなことはないですよね。もしそうであれば、家でヨガのDVDを見ながらヨガをするのとなんら変わりはないですよね。
- 生徒さんの体調を確認する
- 生徒さんのヨガの上達に気付く
- 生徒さんが必要としているであろう情報を提供する
- かける音楽に気を配る(もしくは音楽をかけない)
- しゃべり方にも注意を払う
そういった人としての心遣いや気配りが、生徒さんに「またこの先生のクラスに出たい!」と思ってもらえるかどうかの大きなバロメーターになっているといえるようです。
伝え方(アウトプット)を学ぼう
ヨガインストラクターをされている方はヨガのアーサナのプラクティスはもちろん、ヨガ哲学や呼吸法、解剖学など様々なことを学んで、インストラクターとしての活動を続けている思います。こういったことは全て「インプット」と言い換えられます。
そして、それをどう伝えるのかが「アウトプット」です。
アウトプットを、レストランを例にとって説明します。全く同じ量の料理を、同じ味で、同じ金額で出すレストランが2つあるとします。
1つのレストランは、
- スタッフの対応が良い
- 掃除がゆき届いてる
- かかっている音楽もレストランの雰囲気に合っている
- 隣の席とも適度に離れている
もう1つのレストランは
- スタッフの愛想が悪い
- 清潔とはいえない
- 音楽がうるさい
- 隣の席が近すぎる
「また行きたい!」と思えるのは、どちらのレストランですか?それは一目瞭然ですよね。出している料理は全く同じなのに!
生徒にどう過ごしてもらいたいのか、を基準に
ヨガのクラスでも同じことが言えます。
これらのインプットしたこと(レストランの話で言えば料理)を、どう生徒さんに伝えるのか、アウトプットについて(レストランの例え話でいえばスタッフの対応や音楽の部分)をじっくりと考えてクラスを行うと、最初にご紹介した「何か」に繋がると思います。
- 自分のクラスを受ける生徒さんに何を提供したいのか
- どんな時間を過ごして欲しいのか
その為には自分が今まで学んできたことを、どう伝えればいいのか、どうしたら伝わるのか、じっくり考えている必要がありそうですね。