概説
身体を動かさない哲学的なヨガの流派もあるが、基本は呼吸に意識を向け、ヨガの最終的な目的である「心の動きを死滅させること」に到達するために、多くのアサナ(ヨガのポーズ)や呼吸法(プラナヤマ)を実践し、瞑想で長く座っていられる心身をつくりあげることは共通している。
アサナ、呼吸法、瞑想という3つの要素のどれを重視するか、またどんな運動量で行われるのか、といったことが、それぞれのヨガの流派の特徴に影響している。
ヨガの流派はとても多いが、根底にある考え方や目的はすべて共通しており、呼吸や姿勢を活用し、筋骨格系や内臓、神経のバランスを整え、平和的で健康的な心身を築くことを目指している。
歴史
源流と考えられている8つのヨガの流派
- カルマヨガ
- ジュニヤーナヨガ
- タントラヨガ
- バクティヨガ
- ハタヨガ
- マントラヨガ
- クンダリーニヨガ
- ラージャヨガ
さまざまな流派
ヨガの源流からインド国内においてだけでも、アシュタンガヨガ、アイアンガーヨガ、シバナンダヨガなどさまざまな流派が生まれて継承されてきた。また現代人のライフスタイルに合わせて欧米で生まれたヨガの一部には以下のようなスタイルもある。
- イシュタヨガ
- クリパルヨガ
- ジバムクティヨガ
- ダーマヨガ
- ヴィンヤサヨガ
- マタニティヨガ
- リストラティブヨガ
- 沖ヨガ
- 陰ヨガ
アサナのポイント
流派それぞれにアサナ(ポーズ)や動作のスピードなどの違いはあるが、呼吸法と姿勢が重要であることは共通している。心身の健康のため、またまわりとの関わりをスムーズにするという目的で行うのが、ヨガであり、それぞれの流派がそれを後押ししてくれる。
動くことが苦手だったり体力に自信がない人でも参加できるスタイルや、より身体を動かしたり鍛えたりしたい人が楽しめるスタイルなど、どんな人にとっても体調と目的に合った流派を何度でも試すことができ、自分に合う流派を見つけていくことができる。
また、どの流派も、「一度始めたらそれだけを続けなければいけない」というように限定されることはなく、自由にどんな流派でも試して、実践していくことができるのもポイントである。多くのヨガスタジオには体験レッスンのプランもあるので、まずは足を運んで実際に体験することが、自分のヨガをみつける第一歩となる。