記事の項目
概要
サンスクリット語で「ドリシティ」は「視線」を意味する。ポーズによって見つめる場所を1点に定めることで各ポーズを正しくとり、「今ここ」に精神を集中させることができる。ドリシティは9つあり、意識する内容により大きく2つに分けられる。ひとつは、自分の内面に意識を向け、「鼻・眉間・へそ」といった身体に近い視点。もうひとつは、「上方、伸ばした手足の先」など身体の外にある視点に向けることで外側と自分との距離感や関係を意識させてくれる。
ポーズの名前
ドリシティ(dristi)
効果&効能
- 精神集中
- 自分の内側を観察できる
ポーズのとり方
- 太陽礼拝で行ときは以下のように視点を定める。
- タダーサナ:鼻の先
- 頭上で合掌:上げた手の親指
- 前屈:鼻の先
- アルダ・ウッターナーサナ:眉間
- チャトランガ・ダンダーサナ:鼻先
- アッパードッグ:眉間
- ダウンドッグ:へそ
ポーズのポイント
各ドリシティ間の目線は、次の視点にいきなり飛んだりせずに身体のフローに合わせて移行する。アシュタンガでは目を閉じないことになっているので、目をつぶらないように注意する。
ポーズのバリエーション
- 自分の内面に意識を向ける:「鼻・眉間・へそ」
- 外側と自分との距離感や関係に意識を向ける:「上方、伸ばした手足の先」など
関連項目
出典・参照元
- 雑誌『yogini』vol.45 P42-43
- 安定した体幹とバランスを手に入れる「木のポーズ」習得のためのアドバイス