オレンジ

概要

オレンジ(英名:Orange、学名:Citrus sinensis)は、ミカン科ミカン属の常緑小高木。主な産地は、イタリア、スペイン、フランス、イスラエル、アメリカ、ブラジル、オーストラリアなど。

高さ10mほどに成長し、果実からオレンジ、花からネロリ、葉からプチグレンの3種類の精油が抽出される。オレンジと呼ばれる柑橘には、スイート種とビター種がある。

概説

フレッシュで甘く爽やかな果実そのままの香りのするオレンジの精油は、リフレッシュ効果とともにリラックス効果にも優れているため、落ち込んだ気分を明るくしてくれる効果がある。安眠のための精油としても知られ、作用も穏やかなので子どもにも安心して使える。

長期間または多量に使用すると肌を刺激することがあるため、敏感肌の人は使用に注意する。一般的に光毒性がはないとされているが、稀に光毒性を示すことがあるため、注意が必要である。また、酸化が早いため、開封後は6ヶ月以内に使い切ることをおすすめする。

歴史

オレンジの語源は、アラビア語の「ナランジ」が語源といわれており、十字軍の遠征によりヨーロッパにもたらされたといわれている。花と果実が同時につくことから、「多産」と「無垢」を象徴する果実とされ、花嫁のブーケや髪飾りとして用いられていた。

世界的に最も多く栽培されているのはバレンシアオレンジだが、日本の気温には適さないため、ネーブルオレンジが栽培されている。

効果&効能

精神高揚、抗不安、鎮静、神経強壮、健胃、食欲増進、駆風、鎮痛、消化促進、加温、抗菌、抗ウイルス、解熱、抗痙攣

関連項目

アーユルヴェーダ
エッセンシャルオイル
スパイス
ラベンダー
ティーツリー
ペパーミント
レモン
ローズマリー
フランキンセンス
ユーカリタプス
ゼラニウム
イランイラン
カルダモン
クミン
クローブ
コリアンダー
シナモン
ジンジャー
ターメリック
フェンネル
ブラックマスタード
ペッパー

出典・参照元

  • 和田文緒『いちばん詳しくて、わかりやすい!アロマテラピーの教科書』(新星出版社)
  • グリーンフラスコ『アロマテラピーのすべてがわかる事典』(ナツメ社)
  • アロマツール社『エッセンシャルオイル家庭医学事典』 (パナチュラルハーモニー&サイエンス)
  • 日本メディカルハーブ協会『ハーブ&スパイス大事典』(日経ナショナルジオグラフィック社)
  • ジャパンハーブソサエティー『ハーブのすべてがわかる事典』(ナツメ社)