ヨガと呼吸法
ヨガには、アーサナ(ヨガポーズ)と連動せずに単独で行う呼吸法(プラナヤーマ)もあります。代表的なものとして、ナーディ・ショーダナ(片鼻呼吸法)やカパラバディがよく知られていますが、シータリー呼吸も単独で行う呼吸法のひとつです。
暑さ対策もできる!シータリー呼吸の効果
体温調節や自律神経のバランスを整えるのに効果的です。舌先を通る冷たい空気が体内を通り抜け、清々しい気分になります。また、血液が浄化され、飢えや渇きにも耐える力がついてくると云われています。冷たく新鮮な空気を肺全体に広げ、不純物を外に出し、神経を沈静し、頭の興奮を鎮めるため、「冷却呼吸法」とも呼ばれ、体内にこもった熱を発散させるので、暑い夏にはピッタリです。
シータリー呼吸のやり方
- 椅子に腰掛ける、もしくは安定した座法で姿勢を正します
- 顎を軽く引き、胸はゆったりと広げ、両耳から肩の力をストンと抜きます
- 舌先を口から少し出し、ストローの様に細い筒状に丸めます
- 「シー」という音を舌の中心部から響かせながら、冷たくなった空気、プラーナ(生命素)を体内に取り入れます
- その後は、クンバカ(息を止める)を保持します
- 苦しくない程度で行い、吐く息は両鼻孔から吐ききります
- 安定した呼吸のリズムで10回ほど続けて行います
シータリー呼吸のポイント
出来れば朝晩行いましょう。応用編として立ち姿勢でも、歩きながら行っても良いです。例えば、信号待ちや通勤途中など。反応が強くなるので、整息しながら無理のない程度で行いましょう。
コツを掴めば、いつでもどこでもできるヨガの呼吸法のひとつです。本格的な夏が来る前に練習してマスターしておくと、一段と過ごしやすく健康で快適な夏が迎えられるのではないでしょうか?