記事の項目
今回のレシピ
材料1:ニョッキ(分量は写真をご参考にされてみてください)
- さつまいも
- ナツメグ
- 塩(1〜2つまみくらい)
- エキストラヴァージンオリーブオイルもしくは水
- 薄力粉(下処理したさつまいもの重量の30〜40%くらい)
材料2:ソース
- ニンニク(みじん切り)
- エクストラヴァージンオリーブオイル
- ゴルゴンゾーラ
- 生クリーム
- 塩
- 粒黒胡椒
- パセリやチャービルなどのお好みのフレッシュなハーブ
パスタの一種『ニョッキ』を手軽に楽しもう!
こんにちは、『ゆるベジ食』misakoです。さつまいもレシピ、今シーズン2回目のご紹介はイタリアが誇るパスタの一種『ニョッキ』です。
手間がかかるイメージがありますが、実はとってもシンプルで簡単!多めに仕込んで冷凍保存しておけば、ちょっと小腹が空いた秋の夜長の贅沢なオヤツに。
合わせるソースは、さつまいもの甘さを引き立てる世界三大ブルーチーズの一つ、ゴルゴンゾーラ。仕上げに砕きたての粒黒胡椒をピリッと効かせて、甘さと塩気とスパイシーな美味しさをお楽しみください!
作ってみよう
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さつまいもは皮付きのまま輪切りにし蒸す。竹串がスッと通るまで火を通し、熱いうちに皮を取り除いてフォークやマッシャーなどで潰す。
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1に軽く塩を振り(1〜2つまみくらい)ナツメグを振り入れて混ぜ合わせる。熱せられたお芋の状態によりエキストラヴァージンオリーブオイルもしくは水、そして薄力粉を少しずつ加え、耳たぶくらいの触感になるようにまとめ合わせ、1〜2時間ほど休ませる。
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休ませた生地を適当に分割し、打ち粉(薄力粉、分量外)を作業台もしくはまな板に多めにふり、直径1cm強の紐状にして1〜1.5cmにカット、ニョッキ成形専用の板があれば溝をつけ成形する。成形した生地にも打ち粉をまぶす。
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ニョッキ成形専用の板がなくても大丈夫!ニョッキ生地を直径1cm強の紐状にして1〜1.5cmにカットした生地をさっと丸め、フォークで跡をつけながら溝を作る。成形した生地にも打ち粉をまぶす。ニョッキを茹でるために、大きめの鍋に湯を沸かす。
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この間に、ニョッキに和えるソースを仕込む。フライパンに材料2のニンニクとエクストラヴァージンオリーブオイルを投入して弱火で熱し、美味しそうな香りがしてきたら残りのソースの材料を加えて、ゴルゴンゾーラチーズを溶かす。ここで一旦火を止めておく。
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ニョッキを茹でる用の湯が沸騰したら、成形したニョッキ達を鍋に一つずつ優しく入れ、数秒したら網じゃくしなどで優しく一度上下を返し、放っておく(生地同士がくっつくのを防ぐ最初の網じゃくし返し、そのあとは生地が崩れないようにておく)。生地が浮き上がってきたら取り出し湯を切る。
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5のフライパンに茹で上がった6のニョッキを加えて軽く和える。器に盛り付けてお好みのフレッシュハーブ(パセリ、チャービルなど)をちぎって散らし、粒の黒胡椒を砕いて散らす。
ちょっと一工夫
- 取り扱うサツマイモの種類や状態によって、加える水分やEVオリーブオイル、薄力粉の分量が異なります。
- ツナギとなる薄力粉が少ないとまとまりにくい生地になりますので、まとまりが悪かったら加える水分やエキストラヴァージンオリーブオイルをあえて多めに追加し、そこに薄力粉を加えてこねてみてください。
- 大切なのは、触感に寄り添うこと!「私の耳たぶの柔らかさってこれくらい??捏ねてて気持ち良いな〜」そんなアバウトな感じで水分やオイル、薄力粉の分量を調節してください。
- 多めに生地を仕込んで冷凍保存する場合は、薄力粉を多めで成形した後に、一個一個がくっつかないように平らな器に彼らを置いて冷凍し、冷やし固まったら密閉袋などに保管。召し上がるときは凍ったまま茹でる。
- テキスト
手先を使う作業は、静かな瞑想作業
料理をはじめ、自分自身が集中する作業をしていてもいつも感じることですが、手先を使う大好きなことをしていると時間と空間の感覚が瞬時に消えて、「これをしたら、あーして、こーして、そして次にこうやってああやって・・・」という思考の感覚が存在せず、自然と体全体が動いていきます。
そんなこと、ありませんか?
思考の感覚を通り越して、ただただ自分自身が思うままに行動している。「結果がどう」とか、「目的がどう」とか、そういう思考回路ではなく、ただ手先を動かしている時間。ハッと我に帰ると思っていた以上に時間が過ぎていたりして。
今回は特にこういった手先を使う作業、ニョッキの生地を仕込み、成形するという単純な作業、いわゆるルーティンと言われる作業にはその時に自分が必要としている「何か」に集中するきっかけがあるのではないか?と感じています。
「お料理して、美味しいものが出来たら嬉しい、楽しい、美味しい!」というのはもちろんですが、それ以上に、お料理をすることによる集中力と瞑想力があるからこそ、美味しいと感じたり、作っている自分自身を感じたり。
どんなに手の込んだものであれ、いわゆる手抜きのものであれ、「料理すること」というツールを使って自分自身と向き合える大切な愛おしい時間なのでは?と、改めて感じました。
華やかなピンクは、無意識のうちにふわっと気持ちが温かくなります。
添えた緑のハーブに寄り添う緑の器、癒されます。
藍色は精神性に強く訴えかけてくれる色。柔らかい色合いと味わいのニョッキに、アクセントをプラスしてくれます。
穏やかなグレーの色合い、ニョッキ専用の道具を使わなくても、こうしてフォークで仕込む素朴なニョッキもとっても愛おしい。
自分の手で捏ねて仕込んで形作るお料理。ちょっぴり手間かもしれないけれど秋の夜長に自分自身のために、誰かのために作ってみませんか??