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「練習」にフォーカスしたヨーコ先生とMIKIZOの対談!
前回のヨーコ・フジワラ×MIKIZOインタビューは皆さんご覧いただけましたか?「今流行りのオンラインクラスってどうなの?」というところを、表方のプロであるヨーコ先生と裏方のプロである弊社代表のMIKIZOとで語っていただいた対談。
最後の締めとして、「やっぱり指導者は自分自身の練習が大事だよね」ということで締めくくられましたが、本日は、その「練習」にフォーカスして、ヨーコ先生とMIKIZOに語っていただきました!
動画でご覧になりたい方はコチラ
美しい太陽礼拝の人はどれくらいヨガの練習しているのか?
みなさんこんにちは。ヨガジェネレーションYouTubeチャンネルをいつもご覧いただき、ありがとうございます。代表のMIKIZOです。また今日もスペシャルゲストをお招きしまして、前回に続きハワイから、なんと車の中からヨーコフジワラ先生でございます。パチパチパチパチ~
ありがとうございます。移動中の真ん中で捕まっちゃいました。
前回のインタビューありがとうございました。今日は、また色々聞きたいなと思って。前回、プロって練習だよねって話が何度か出たと思うんだけど、見ていらっしゃる方が気になると思うのが、じゃ、「美しすぎる太陽礼拝のヨーコ先生」は果たしてどのくらい練習しているのか、週に何日練習しているのか、どういうことを意識して練習しているのか、というところだと思うんだけど。今日10分ほど、お話聞けたらと思うんですが、どうですか?
酒造さん、それね、最初に私が思うのは、私、ヨガバカだからみんながひいちゃうんじゃないの?っていうが一番怖いところなんだけど。(笑)まぁ、私は練習が好きだから、逆にやめてって言わないとやめないくらいなので、週1回は身体休めてって言われてるんで、週1日休んで週6日練習しています。
例えば、今だったら何時くらいに起きて、何時間くらい練習してる?
今までは朝7時から8時のクラスを教えていたので、クラス後8時から自分の練習をしてました。練習といっても色々あって、私の中で3つ練習の種類があって。ひとつは瞑想。二つ目はアーサナ。三つめは呼吸の練習。瞑想は朝のクラスの前に30分座ってたんです。朝5時半起きで用意してから6時から6時半まで瞑想やってから仕事に行く。アーサナはクラス終わって8時半から2時間やって、呼吸法が40分くらい。そんな感じで2時間半と3時間くらいですかね。
呼吸法ってなに練習するの?
実はアシュタンガヨガも呼吸法ってあるんですよ。ただYouTubeとかで簡単に言いすぎてみんな真似するとよくないって言うのがあって、ちゃんと先生について習った方がいいのね。アシュタンガヨガでは5種類の呼吸法があるの。ほぼ全てが息をどういう形でとめるか。吸った息で止めるか、吐いた息で止めるか、その割合であったりとか…そんな感じです。
いわゆる、アシュタンガの呼吸法ってウジャイ呼吸って、いろんな人が知ってると思うんだけど、それとはまた別って感じ?
別です。
それってクンバカって感じ?
まさにクンバカです。それを座ってやるんです。
ナウリとかは呼吸法ではないの?
ナウリはクレンジングだから。身体の浄化法。
そっかそっか。じゃ、クンバカが5種類あるってこと?
5種類あります。吸う息吐く息の割合とか、止める長さの割合とか、そんな感じです。全部合わせると1日3時間くらい自分の練習をしてるかな。でも、コロナになってから、朝のクラスをホテルで教えてたのがなくなって。この1ヵ月は、実は私も現在500時間のトレーニングを受けてて、オンラインなんですけど。アメリカの東海岸の時間で受けているので、朝10時のクラスが私にとっては朝4時なんですよ。なので今私は朝の3時半に起きてトレーニングのクラスを受けた後に通常の練習をしています。
なかなか気合入ってるね(笑)
現在3時半起きでトレーニング受講中。ハードスケジュールでも練習はやめない
だから朝の4時から6時にティーチャートレーニングのレッスンがあって、6時からまた自分の練習を2時間なりやって、次のクラス受けて…みたいな、結構ハードスケジュールです。
なるほど。こういう話をあえてヨーコに聞いた上で、皆に伝えたかったのは、日本のヨガ業界ってたくさんの人がRYT200を取って指導者になるという形でステージに上がる人がいるんだけど、僕は、昔ゴルフでプロを目指した身としては、これはポジティブにね、怒ってるわけではなく、日本のヨガの先生って練習量が足りないなというのがあって。プロゴルファーを目指すなら1日3時間~5時間くらい、300球から500球くらい打っている。365日ね。1日でもクラブを握らなかったら、その感覚が消えちゃうのがすごい怖いから、強迫観念にかられるように練習をする。
うんうん。
多分これって、甲子園を目指す選手でもサッカー選手を目指すにしても同じだと思う。なのに、なぜかヨガの業界では、特にひよっこティーチャーとかルーキーに多いけど、「練習ちゃんとしてる?」って聞いても「週に2~3回は…へへへ」苦笑い、みたいな感じが多かったりしてて。それはちょっと悲しいな、じゃないけど、なんかそこのステージを抜けたくて。おそらくヨーコの話を聞いたらみんなのスイッチが入るんじゃないかと思って聞いたの。
酒造さん、でもね、その気持ちもわからないでもない。でも、今私がヨガの先生を目指してる人とかに言いたいことがある。私も今500時間のトレーニングを受けてて、チームメイトと教えあったりするんだけど、チームの中でも10何年教えてる人もいるし、200時間終わってすぐに来ましたって人もいるんだけど、やっぱりそういう人はオロオロしながらやるのね。それを見て思うのは、少しの練習でもいいけど自分の言葉で喋っているとすごく響くの。だけど、どんなにベテランの先生でも、「これを言わなきゃ」って難しい言葉をノートに書いてそれを読むと全然響かない。トレーニングのチームでそういう話をしてもそうだし、私もクラスをしていてそうだけど、正しい言い方よりも自分の経験を伝えることが大切。
なるほどね。
私も自分の練習をするときに完璧なポーズをやろうというよりも、もちろん練習していたら、キレイな方に近づいていくのは当たり前。だけどそれよりも、常に探求心を持って、例えば「少し内旋したらどうだろう?外旋したらどうだろう?」って自分の身体を実験台みたいに使って遊びながらやってみる。すると、「こうするとこんな感覚なんだ、こうするとこうなるんだ」っていうのを経験から自分の言葉で伝えられるようになるの。そうすると受けてる生徒さんにも響くなって思う。もちろん、私自身も最初は、「ポースがやりたい」が目的でやってたけれど、今はある程度ポーズができるようになって、「じゃあ、もっとここに呼吸をたくさん入れたらどうなるんだろう?」とか、「もう少しここを緩めたらどうなるんだろう?」とか、常に実験。怪我したら、「どうして怪我したんだろう?」ってね。イライラしてとか恐怖心に駆られてというよりも、それが面白いから、常に毎回実験してるって感じかな。そういう風に練習ができると、多分長続きもすると思うし、完璧を求めちゃうと辛くなっちゃうからできないなって。人間完璧じゃないから。私でもできないことあるし。「こういう時にこうなるとちょっと深まるんだ」とか、そういう発見が毎日あるから続けられるのかな。
些細な身体変化に気づく。それがプロの第一歩
例えば、風邪をひいて3日、4日寝込むことが数年に1回あるとして、やっぱり、3日、4日空くと身体の感覚って変わるんじゃない?
全然違う!
なんかね、プロの第一歩ってその違いに気づけるかどうかじゃないのかなって思ってて。そこすら気づけないのは頼りないんじゃないって。そのステージはみんな上がってほしいなって思うの。定点観測していると自分の身体の変化って気づけると思うし、多分ヨーコの中でも10年以上キャリアがあると、練習の質って変わっていったんじゃない?
絶対変わる!でもそれはやっぱり、意識の向け方が違うから。新人さんや始めたぱかりの人っていうのは、もっともっとやりたいって気持ちがあるから急いじゃうと思うんだけど、そうじゃなくてもっと余裕を持ってできるようになってくると変わってくるかなって。
これからのヨガ業界を担う指導者へ。ヨーコ・フジワラよりメッセージ
この動画をこれからヨガの先生を目指す人、キャリア3年未満くらいの人にぜひ聞いてもらいたいなって思ってて、その人に最後にヨーコからメッセージとか私はこうだったよって言うようなこととかなんか、熱いエールを送ってもらって締めたいんだけど何かないですか?
私が一番いいたいのは、もうね、「他の誰かみたいにはなんなくていい!」。誰かみたいな先生を目指すんじゃなくて、一番自分らしい練習、一番自分の心が響く練習、自分が楽しいと思う練習を見つけて、そこから自分らしさを自分の言葉で伝えられる、それが一番だと思う。それを皆さんにも、理想の先生でもなく、理想のプラクティスでもなく、自分のプラクティスで自分の言葉でシェアできるのが良いなと思います。頑張ってください!
要は自分の言葉で伝えるには、自分の経験がないといけないから、最終的には自分の練習を毎日しましょうと。
自分の練習って言っても、「やらなきゃいけないって言われるからではなくて、自分の心がやりたいと思うからやって。」ですね。
ありがとうございます。
ヨガ業界盛り上がっていきましょう!
みなさん楽しんで練習していきましょうね。丁度コロナで自粛自粛って言ってあまり外に積極的に出歩けない、時間が余ってるので、プロとしてたくさんの練習をして、例えば週1回お休みの時はできれば哲学書を読むとか解剖学の勉強をするとか、そういう時間の使い方も覚えていっていただければ、我々ヨガ業界もどんどんレベルが上がって素晴らしい世の中になるのではないかと思いますので!ヨーコ先生、今日もありがとうございました!また違う角度でいろいろこの10分インタビューを続けていけたらと思いますので、みなさまこうご期待ということで。
またやりましょう!ありがとうございました!
ありがとうございました。
プロとして活躍するには。基本の反復練習が大事
「裏方のプロになりたいんやったら、基本の反復練習や」。入社した頃にMIKIZOに言われた言葉です。ヨガとは人生そのもの。何かを人に伝えていくという立場である以上、責任を持つ必要があります。練習はどの業界においても必須条件。最初は「とにかくただやる」という時期もあっていいと思います。
その中で何が自分にとって、「おもしろい」と思えることなのか。何が「楽しい」と思えることなのか。自分と真剣に向き合ってみてください。対談の中で、ヨーコ先生もおっしゃっていましたが、最初は「ポーズができるようになりたい」でもいいと思います。
何がおもしろいと思うのか、楽しいと思い毎日練習したいと思うのかは人それぞれ。あなたがおもしろいと思う方法で、面白いと思う練習をして、経験を積み、プロを目指してほしいと思います。
毎回10分で!とお願いしているのに、見事にはみ出してくれる2人の熱烈トーク。次回は何をテーマに話してもらおうかなと考えています。もしご希望がありましたら、ぜひヨガジェネレーションにお知らせくださいね~!