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身体感覚が失われたコロナ禍。体の感覚を感じるヨガはメンタルに良い影響を
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新型コロナウィルスの影響によって、人々のメンタルヘルスが叫ばれている昨今。ヨガジェネレーションの代表MIKIZOと精神科医の松島幸恵先生による前回の対談では、実際に、池袋で開院されている、松島先生のクリニックには、どういった患者さんが多く来院されるのか、についてお聞きしました。
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今回の後編では、コロナ禍はもちろん、メンタルヘルス全般におけるヨガの重要性についてお聞きしています。ヨガの先生にとっては最もお聞きしたいことではないでしょうか?
追加開催が決まった、心の基礎知識の講座についても触れて頂いているので気になっている方はぜひ講座の内容も読んでみてくださいね!
恐らく今のその現状に対して、ヨガというメソッドがそういう症状の方に効果というか良い影響を及ぼすから隣にヨガスタジオをやられているっていう風に僕には見えてるんですけども、その辺のお話ってちょっと聞いてもいいですか?
リモートワークとか、自粛ステイホーム期間中って身体感覚がどうしても皆から失われたんだと思うんですね。感覚遮断っていうか、もう同じ空間、何もかもが毎日同じ、ベターっと同じ日常が続いていく、何もアクティブなご予定が無い。
そんなときは、体の感覚ってどうしても失われてたんだと思うんですよ。そうすると、やっぱり人間不安にもなってきます。身体感覚があってこそ、この平穏が保たれるわけですよね。
運動っていうのが、すべてストレスをリリースしてくれると思うんですけれども。その中で自分の感覚に耳を澄ませる、体に耳を傾ける。そんな体験をするのにも、自分で自分の体を触ってみるとか、ヨガを自分でしてみるとか、そういう時間がどうしても必要になってくるんじゃないかなって思います。今、特にこのコロナ禍でヨガがなぜ必要かっていうことですね。
頭でっかちな現代人。メンタルヘルスにおけるヨガの重要性
朝ずっとスマホで新聞読みながら会社行って、ずーっとパソコン見ながら、あとは議論するにしても感覚とかじゃなくてすごく論理…頭の世界ですよね。帰ってきてもなんかFacebook見たりとかして、論理・論理・論理・論理で、頭でっかちになっちゃって。
その中で、ヨガは感覚っていうのをすごく重視しますよね。
感覚を重視するということと、少し動かないと人間、健康になれないんですよ。本当に大昔の人や、いわゆる原始的な生活をしている民族とかは1日何十キロも歩くらしいんです。
そういう人たちって不安神経症や鬱の発症はあまりないんですよね。それにはやっぱり定期的なリズムのある運動、単純な運動でもいいので、それこそヨガの基本的な動作とか呼吸法とか、そういった事をすることによって脳内でセロトニンも出る。
仕事でもすごく達成感を味わっていらっしゃる方も、もちろんいらっしゃるかも知れないですけど、そんな毎日達成感を味わえないですね。自己肯定感とかを。自己効力感を味わうためには毎日のヨガのプラクティスってすごく重要だと思います。
相互交流ができる!プラクティスだけではないヨガの文化
ヨガのクラスに出て、単にプラクティスだけを求めている人っていうのは、もしかしたらご自分ではそう思っているかも知れないけれども、行ったことによってホッとしたり、なんらか関わり合いがあったり、受付の人としゃべったり、お隣の人と「やぁ!元気?」みたいな話が自然に生まれたり。
そういった相互交流っていうのがやはり、ヨガは一つの文化。それから、私はアートだと思ってるんですけど、ひとつとして同じレッスンはないわけですよね。
そういった一期一会の出会いを楽しみながら、相互交流で心の…それこそオキシトシンが出るような体験っていうのが、やっぱり現代のストレスフルな社会にヨガが貢献できることなんじゃないかなって思うんです。
それはZoomでも同じだと思うんですよ。
これはもうヨガ関係なく言われてきたことなんで。頭ガチガチで運動不足だったらそりゃ、身体も丸くなりネガティブな思考が起きやすい状況になるは当たり前だろ!って思いますわね(笑)
色んなきっかけとかメッセージとかシグナルを、我々に伝えてくれるんだなと思ってるんですけど。今後は今ヨガに興味がない人にも、できればヨガにタッチしていただいて、一昔前まではヨガ=ビューティーだったり美容・健康だっていうところだったのが、もう少しヨガ=生き方とかね、ヨガ=人と人との交流みたいな認知が増えればいいなぁと、僕は思ってるわけなんですね。
その中で、ヨガジェネレーションができることはなんなのかなぁと思った時に、我々はちっちゃなちっちゃな組織なので、僕たちが孤軍奮闘としてもね、なかなか結果に至らないということが多々あるので、やっぱり現場で教えるのは誰かって僕が考えるんですね。現場で教えているのは実際僕ではないので、やっぱりヨガの先生がその現場で新しい方たちに対峙、人と人との面と向かって言ってくれるっていうところで言うと、僕たちが貢献できることは、この事実や幸恵先生が持っている色んな見聞を、ヨガの先生にお伝えたいというのが僕たちとしてあります。
ヨガジェネ×精神科医で企画!心の基礎知識
いい話の最後にまさか告知!?みたいな(笑)これはね皆さん誤解なきように、素晴らしい多分企画になると思います。テーマがですね「心の基礎知識」でございます。なかなかヨガ業界にあまり僕は聞いたことがなかったテーマを、幸恵先生と組んで企画させていただきました。
これについて少し幸恵先生の方からご説明いただけたらありがたいんですが、いかがですか。
みんなっていうのはヨガの先生ですね。たぶんヨガの先生って、打ち明けられたりされること多いと思うんですよね。その時にどうやって対応したらいいのかなって悩んでいることが多いっていうお話を伺ったので、私の強味ってなんだろうと思ったら、ヨガを知ってるっていうことと患者さんを診てるっていうことだよねって。
心の…我々医者はどうやって疾患学んでいくか、人間を学んでいくかっていうと、病気から学んでいくんですよね。病気っていうものを切り口にして、だったらそれをより健康、健康よりもっと健康にしていくっていうのには、やっぱり病を知っていないと分からない。
なので皆さんが遭遇するようなことが多い疾患をベースにして、ヨガクラスでお悩み相談があったらどうやって対応するとか、もしかして突発的な出来事が起きたら、例えば過呼吸発作を起こした場合どうするの?というようなことを、相互交流しながら楽しい時間が過ごせればいいなという風に思っています。
色んな多様化するヨガの世界の中で、ヨガの指導者もどんどん成長していただきたいなというメッセージを込めて、今回幸恵先生のお忙しい中でご無理を言いまして講座を開催できる運びになりました。皆様こちらにばっちり載っておりますので、ぜひ見ていただけたらなと思います。幸恵先生、今日は本当にお忙しい中ありがとうございました。
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松島先生は初めてお会いした時から、本当に謙虚な姿勢で私たち企画部のご提案を聞いてくださった素晴らしい先生です。私がわからないワードも丁寧に優しく説明をしてくれます。医療×ヨガという新たな挑戦をしている、ヨガジェネレーションですが、これからもっとたくさんの講座を松島先生と一緒に作り、そしてヨガ業界に広めていきたいと思っています。
また、動画にも登場して頂いてお話を聞きたいと思いますので、皆さんも楽しみにしていて下さいね。