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日本でヨガを教え始め15年以上になる、クリシュナ・グルジ先生。私もグルジを担当し始めて、4年目を迎えようとしていることに驚きを隠せません。(時が経つのは早い…!)
こんにちは!ヨガジェネレーションのべーです。
インド人でありながら、日本でヨガを教えることは私たちが思っている以上に大変なこと。言葉の違いはもちろん、育ってきた文化が違います。それでもグルジはいつも、私たちのインタビューや質問に文句を言いつつ(笑)答えてくれます。
今回はグルジ先生本人から、グルジが日本でヨガを教えている理由を聞こう、と思っていたのですが、それをインタビューしていくうちにもっと大切な考え方を教えていただきました。それは「人生は流れ。それに身を任せる」ということ。ぜひ、グルジの教えが詰まったこの記事を読んでみてください。
人生は流れ。日本にグルジが来たのも流れの1つ
今までいろんな外国人のヨガの先生に会ったけれど、日本で初めてされた質問です。「なんであなたはあなたのパパ、ママから生まれたの?」っていう質問に、べーさん、答えられますか?
人生は流れですよ。いきなりそれが起こらないでしょう?何かがあるから、こうなるっているマシーンのようなことはないんです。
人生は流れ。もちろん、なぜ日本で教えているのかっていうと、自分の師匠から「日本に行って教えてください」って言われて、その言葉で来たというのはあるけどね。
それも流れの1つです。
グルジの師匠はグルジに「日本」って言ったけどね。でもね、べーさん、その「何で?」は終わらないですよね。
「なんで師匠が日本って言ったのか」というのまではわからないし、全ては「流れ」です。
1日8時間を3ヵ月。ウパニシャッドの勉強
大学を卒業してから、東インドでウパニシャッドの勉強をしました。3ヵ月くらい、毎日1日8時間くらいね。
そこでは、驚くことはいっぱいあったし、すごくたくさん勉強したけれど、そのときは自分が先生をするとは思っていなかった。先生をとてもリスペクトしていたけどね。
そこから大学を卒業して、海のお仕事に就きました。でも、そのお仕事からも離れたあと、リシケシに行って色んな勉強をしました。マントラチャンティングとかね、いろんな先生から学びました。そ
の中の1人、スワミクリシュナ・ナンダ・スワミジのところで勉強していたときに、その先生が私に言いました。「私はあなたの先生じゃない。私はあなたの友達です」歳取ってたけどね。良い先生です。
「家を出て、リシケシに行くこと」はグルジがヨガを勉強していた当時は、出家してお坊さんになるということと同じことだったといいます。日本でいうお寺に入ることと、アシュラムに入ることは似たような感じだったようです。
たくさんのグルを持つのは、インドでは珍しい!
でも、私はいろんな先生に習ってきた。きっとこれが私の運命だったのかもしれない。マイディスティニー、マイライフの流れ。
そこで、ハタヨガの深いこと、クンダリーニとか体や心、呼吸のこと、エネルギー的なことたくさん勉強しました。それで本当に最後の最後の先生がまたウパニシャッドの先生でした。
最後のグルに会った時、ようやく先生になるっていう感覚がわかりました。
最後の先生のところでウパニシャッドの勉強したあと、チベットに行ったんです。
そのチベットで会った人が日本のことよく知っていました。仏教のこととかもね。そのあと、日本人にも会いました。このあたりから日本に行くことになっていたのかもしれないですね。
そうしたら、「日本に行って教えたらいいね」って言われたんです。インドでもいろんな日本人に教えてたけどね。(ここでは言えないような有名人もグルジは教えていた…らしい。)
だから、全ては流れですよ。ライフや日本に来るのも流れ。
宇宙の全てがファミリーという感覚。皆がこうやって生きられますように
以前のインタビューでも書いたことがありましたが、グルジは元々、お父さんが厳格なヨギ。なので、幼いころからヨガに親しみ、ヨガの世界で生きてきた人です。
だから、ベースの考え方がヨギ。若くして、リシケシに行く=お坊さんになったグルジは、リシケシに行った時点で宇宙の全てがファミリーになったそう。
ヨガは1つのアプローチ。ヨガの深いことを勉強してみよう!
ヨガも1つのアプローチ。子どものころから、私はヨガのファミリーで育って、それが良いと思ってやってる。だから、皆もそれをやれば、良いことになると思う。だからヨガをやってみてください。
グルジは、そう話してくれました。文化や宗教や生まれ育った環境の全く違う日本に来て、日本人の私たちの中でヨガを教えてくれているグルジ。きっとその苦労は私たちが想像する以上のものだと思います。
今回インタビューしながら、グルジは異文化の中でもいつも皆をハッピーにしようとして頑張ってくれているんだから、私ももっと頑張らなきゃなぁと思いました。
インドでは、過去のことを思い出すことはあまりしないそう。それでも、このインタビューに答えてくれたグルジには感謝です。きっと私が担当し始めてから、グルジのこと、根ほり葉ほり…色々聞いては記事にしているので呆れられているのではないか…と思っています(笑)
いつもありがとうございます、グルジ。
ライフは流れ。皆さんがこの記事でグルジに興味を持ったなら、それはディステニー(運命)なのかもしれません。あれこれ、理由を考えずに直観を信じてその流れに乗ってみるのが大切なことなのかもしれませんね。