わたしのクラスでは、ヨガ・スートラや、インド占星術など、太古からの学問・哲学も学んでいきます。目的は、ほんとうの自分と向き合う上での“ありかた”を、深く理解するためです。
ヨガ・スートラもヴァガバッド・ギータも、その教えを頭に詰め込むだけでは本質を理解することはできません。
ヨガは、生きてこそ!
論理的な理解や、技法としてのインプットでは、ただの知識の泉にしかならず、確かさにすることはできないでしょう。大切なのは、その教えを生きること。その教えをとおして、自分のありかたと、深く向き合うこと。
焦らなくていいんです。わたし自身、ひとつの教えを体感で理解できるようになるまでに10年近くかかったものもあります。
強く、強く、外にフォーカスを向けて、起きる現実に対して一喜一憂する生きかたに慣れ親しんでいる私たちにとって、自分の内側へと意識を向けてプルシャ(真の自分)そのもので生きることは、難しいという信念を多くの人がもっています。
というのは、物質次元の根本原理であるプラクリティから発生している心や自我を、自分そのものだと思い込んでいるからです。
ほんとうの自分とは純粋な意識であり、すべての傍観者
本来のわたしたちの姿は、純粋な意識であり、すべてをただ傍観しているプルシャです。プラクリティは、プルシャから見られるものであり、物質世界がつくりあげた幻想。にもかかわらず人は、この物質世界の幻想こそ、自分だという認識になっているのです。
ヨガ本来の目的は、ヨガ・スートラの冒頭にも書かれているとおり、心の働きを止めること。心の動きは、プラクリティから発生した、物質世界の幻想。これを止めるということは、プルシャとプラクリティを、しっかり区別し、外向きの意識を、プルシャ(内側)へと向けていくことです。
このことは、頭だけでは到底理解できないもの。じぶんの本質であるプルシャへと意識を100向けられるようになるには、じぶんの心の動きをいつもとらえて、起きる現実に対して一喜一憂していないか、日常のひとつひとつに対する自分の反応を、常にモニターすることが大切です。
正しくモニターするためには、思考をクリアにする必要があります。そのためにヨガのアーサナや、アーユルヴェーダで心身に溜まった毒素を浄化することが役立ちます。
天体が、心と体に及ぼす影響を客観的に把握することも、冷静にいまと向き合うために有効です。その役割を担っているのが占星術です。
ほんとうの自分と向き合うヨガを、一緒に
どんなにヨガの知識があっても、現実に起こることに一喜一憂しているなら、それは本当の意味で、ヨガを生きていることにはなりません。
外のせい、人のせい、物のせい……、そんな意識状態のときには、なかなかヨガの真理とは向き合えないでしょう。
外に対処するのではなく、じぶんが変わることで、現実に振り回されない人生へとシフトしていく。そういう、生きかたにコミットできる人とともに、クラスを日々進化させていきたい。それが、わたしの想いです。
インド占星術でも、宇宙が、地球が、人々の意識が、大変革の真っ只中にいることが明らかないま、この想いは、さらに強くなるばかりです。