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頑張って、頑張って働いても結果が出せず。前向きに、前向きにと自分に言い聞かせ。辛くても前を向き、自分に叱咤激励することが正しいと思っていること、ありませんか?
私たちは人間です。
嫌なことがあれば傷つくし、辛い日々が続けば疲れてしまう。無理に笑顔を作って、仕事だからと強がっているあなたに知ってほしい。
「セルフ・コンパッション」
今回は、精神科医:松島幸恵先生が、教えてくれたこの考え方・ストレスコントロール法について書かせて頂きます。
そもそもセルフ・コンパッションとは?
そう教えてくれたのは、池袋・オリーブメンタルクリニックの院長:松島幸恵先生。これを読んでいる皆さん、最近自分が最も辛かったこと、悲しかったことを思い出してみましょう。
思い出すことができましたか?そのとき、あなたは自分自身にどう声をかけましたか?
大切な友人にかける言葉をあなた自身へ
努力すること、前を向くこと、がむしゃらに前に突き進むことが得意な人ほど、自分にかける言葉は、否定的、批判的、責める言葉が多くなってしまいます。
「まだまだできるはず。」
「もっと頑張れ」
「どうしてここで踏ん張れないんだ!」
しかし、これが大切な友人や家族であったならどうでしょうか?同じ言葉かけるでしょうか?
「もっと休んでいいんじゃない?」
「よく頑張ってるよ」
「無理しないでね」
このように、思いやることができるはずです。
松島先生はこう教えてくれました。
かっこ悪い自分、弱い自分、みじめな自分。できれば認めたくない、目を背けたい自分をまるごと受け入れることで、更にしなやかな強さを手に入れることができるのです。
セルフ・コンパッション3つの効用
更に、松島先生はセルフ・コンパッションを高めるとこんな効用がある、とも教えてくださいました。
幸福感を高める
セルフ・コンパッションが高い人は人生に対する満足感が高く、感謝の気持ちを多く持ち、楽観的な考え方ができる。
ストレスを減少させる
セルフ・コンパッションが高い人は不安感やストレスが高い傾向にある。
レジリエンスが高まる
セルフ・コンパッションが高い人は困難な状況を乗り越えていく心の力であるレジリエンス(精神的回復力)が高い。
自分を自分の大切な人のように扱うことで、自ずとセルフケアができるようになり、人生の質が上がっていくのです。
また、「すごくつらかった体験にすら、感謝できるようになる」、と松島先生はおっしゃっていました。辛い経験にしっかりと向き合い、直視することで、更に強くなれるのです。私たちは、現実を直視せずに、逃げれば逃げるほど余計に、不安や恐怖心が高まるのだそう。
辛いことや逃げたいこと、少しだけ勇気をもって見てみることで、ストレスも軽減していくのです。
松島幸恵先生によるヨガ×セルフ・コンパッションの講座が開催!
いかがでしたか?今や、ビジネスマンなどにもこのストレスコントロール法は注目されています。
効果だけ聞くと「えっ、そんな理想的な人になれる方法、私も知りたい!」と思いますよね(笑)
次回の記事では、このセルフ・コンパッションを高めるための方法やセルフ・コンパッションの3つの要素についても触れていきたいと思います。
そして!なんと今月にはこのセルフ・コンパッションについての講座を精神科医:松島幸恵先生自ら行ってくださいます。講座の中では、幸恵先生によるヨガや瞑想によるセルフ・コンパッションの高め方についての実践も!皆さん、ぜひこの機会に、幸恵先生から直接学んでみてくださいね。