子育ての悩み

キッズヨガ講師に聞く!子育ての悩み解決術 vol.1

別名トークの魔術師とも言われるキッズヨガ講師、片岡まり子先生。生徒さんからの質問にいつも的確かつ心のこもった回答が大人気!1を聞いたら、10も答えてくれるほどの経験と学びからくる引き出しの多さには毎回圧巻です。

「今まで誰にも相談できなかった」という子育てに悩むお母さん、「相談できる人が限られていた。今の職場しか知らない。」という保育士さんや小学校の先生、まり子先生に相談をして、涙を流しながら、「話せてよかったです!」とみなさん喜ばれています。

講座を受けていない人でも同じような悩みを抱えている人がいらっしゃるなら、どんどん伝えてくださいとまり子先生がおっしゃってくださったので、みなさんからのいろいろな悩みにお答えしていただくシリーズ、スタートします!

離乳食期に疲れ果てないためのポイントを5つ

私が食べて欲しい体に良いものは少ししか食べず、お菓子ばかり食べたい!と言うんです。(3歳の女の子を持つ30代ママKさん)

片岡まり子先生横顔
片岡まり子先生
せっかく手間をかけて作った離乳食を拒まれると落ち込みますし、腹も立ちます。離乳食期はあっという間ですが、正直毎日が親も子どものストレスになりがちです。離乳食期に疲れ果てないためのポイントを5つご紹介します。

その1.苦味、酸味が好まれないのは本能的な反応

母親が食べて欲しいものがどんな種類であったのか?を検討してみてください。例えば、青菜(小松菜やほうれん草など)だとすると、子どもは基本的に「苦い」食べ物は好んで食べません。苦味は人間だけでなく、他の動物たちもあまり好まず、甘い味は好きな傾向にあります。無農薬の野菜には小松菜、苦瓜、ピーマン、根菜類をよく見かけますが、実際、虫もあまり好んで食べません。キャベツなどの甘さのある野菜は虫が好んで食べるため、非常に育てにくく、無農薬野菜であまり見かけません。

苦味は毒物として本能的に排除する傾向にあります。酸味も腐敗したものとしてカウントされやすいため、あまり好んでは食べてくれません。つまり野生的な感覚で選んでいる傾向があります。甘いものは脳の栄養素にもなり、またしっかりとカロリーが取れる食品のため、自然に欲する傾向があるとも言われています。年齢が低ければ低いほど、酸味、苦味、納豆などの独特な香りのするものなど、食べてもらうのは至難の技だと思います。

その際は、こうした味は発達年齢に応じて追加するようにしてみましょう。あまりに小さい時に無理意地すると、トラウマになって余計に食べなくなることがあります。言葉のやりとりがある程度できるようになってから(4歳児以降)スタートしても遅くはありませんので、離乳食で苦手なものを全て克服しなくても大丈夫です。

野菜が嫌いな女の子
子どものときの苦手な食べ物のイメージって大人になってからも残りますよね

その2.水分補給の種類を見直す

気をつけたいのは、幼少期の水分補給に糖分のあるものを日常的にあげないことが大切です。咀嚼して甘いものを食べるより、すっと喉に入っていくため、量が増えるのと同時に、麦茶や水を水分補給で飲んでくれない傾向があります。これは離乳食での好き嫌いより大変です。

食べ物には気を使うけど、水分補給には気を使わない方も多いので、まず好き嫌いでお悩みの方は、水分補給の種類から見直してみてください。

その3.決まった時間に3食、おやつ(補食)は決まった回数以外は控える

まずご飯をしっかり食べれた事を条件として、お菓子を食べて良いようにすること。そしてお菓子しか食べたくない、という場合ですが、静かにして欲しい時や、泣いた時にお菓子をあげる習慣から見直しましょう。また、ご飯を食べずにお腹が空いた際に、お菓子などで空腹を満たすことも避けましょう。

こうした経験から、何をすればをお菓子を貰えるという方程式を子どもが覚えてしまっていることもしばしば見受けれます。お腹が空いていないタイミングで口当たりのあまり良くないものを食べてもらうのは、なかなか難しいです。食べる時間や回数から見直すと、意外にスムーズに行くことがあります。これはぐずった時にお菓子をあげていないかを振り返るチャンスにもなります。

親子でドーナツをメガネに
大人だって甘い飲み物や食べ物が好き!子どもにだけダメとは言えないですよね・・・

その4.おやつを干し芋や果物などの、マイルドな味と共に栄養素の高いものに切り替える

スナック菓子や甘いものは味が刺激的です。塩味、油味、甘味などのドラッグフード系は、子どもだけでなく、大人も大好きな味です。大人の場合は、こうしたものに偏って生活習慣病や虫歯になることもあります。幼少期に塩分が多い食生活に慣れてきた方が、糖尿病食を食べないといけない時に非常に苦労すると医師や管理栄養士の方がしばしばおっしゃってました。

食材を食べてくれなくて困っている場合は、味付けを工夫してみるといいでしょう。塩分だけは控えめにするだけでも変わってくると思いますので、まずはそこだけ気をつけてみては?離乳食の初期に塩分を入れる事は基本的にはないので、大人が食べて味がしないなと思うくらいの味付けから始めるといいでしょう。

その5.お母さんが美味しそうに食べているところを見せる

楽しそう、美味しそう、これは子どもの興味や好奇心を刺激します。理屈が通用しないのが幼少期。特に言葉のやりとりがしっかりできない時期は、理屈より雰囲気が勝ります。薄味で美味しいわ〜。素材の味がするとワクワクするな〜。など、体にいいから、という発言をこうしたポジティブな言葉がけをしながら、実際に親が食べると子どもの印象は変わっていくと思います。

親子アクロヨガ
親子で家で楽しめることを増やそう!

スケジュール通りにやらない選択も大切

疲れた時に、言うことを聞いてくれないと誰でも腹が立ちます。離乳食作りは、普通のご飯を作るより不慣れですし、漉したり擦ったりなどの手間もかかっているため、費やしたエネルギー量とは反比例するかのように「食べてくれない。投げられる。ぐずられる」という子どもの反応は、精神的に追い詰められるでしょう。離乳食作りで、精神的に参っているなと感じたら力を抜きましょう。といっても、力を抜くのは難しい。そんな時は思い切って「手を抜いてちょうどいいくらい」と考えましょう。

几帳面で真面目なお母さんほど、離乳食でノイローゼ気味になりやすい傾向にあります。手を上手に抜くにも、準備が必要です。元気な時に「手抜き方法」を研究しておく事です。余裕のない時に行った手抜きは、几帳面な性格の人には耐え難いものです。手抜きで自分を責めては、全く意味がありません。この手抜きなら、安心してできるな、という方法やラインを決めておくといいでしょう。

自分の性格にあったやり方を取り入れることは「ありのまま」にも繋がります。自分らしさのないやり方を自分に無理意地しないように、お子さんも大切にしつつ、同時にご自身も大切にしていただければと思います。

お子さんと楽しく触れ合う時間を

まり子先生の「キッズヨガ」動画では、ヨガインストラクターのお母さんでもお子さんに負けてしまう!?というような子どもが得意な動きをたくさん使っています。コロナ禍で子ども同士で遊ぶことが減っている中、お家の中の安全な環境で、ご家族一緒に楽しく動く時間を作ってみましょう!

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