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スポーツウェアの捨て時っていつか悩みませんか?
今回の記事では、スポーツウェアとしての機能はいつまで持つの?どうなったら寿命?などの素朴な疑問へお答えし、長持ちさせるお手入れ方法も合わせてご紹介します。
寿命ジャッジの判断ポイント
寿命ジャッジの判断ポイントとしては…
- 正しいケアをしても消えない慢性的な臭いが付着している場合
- 伸縮性が劣化している場合
- 色落ちや汚れ・よれなど見た目が美しくない場合
上記の3つが挙げられます。
3に関しては個人的な判断によるものが多いと思いますので、今回は特に衛生面とスポーツウェアの機能性という観点から1「臭い」、2「伸縮性」に関してピックアップしてご紹介していきたいと思います!
寿命1:慢性的な臭いが付着している
特にホットヨガをされている方は、汗をたくさんかくので臭いケアは気になりますよね。
スポーツウェアでよく使用されるポリエステル素材は吸水性、速乾性、軽量性を重視しますので繊維が非常に細いことが多いです。繊維が細いと汚れが溜まりやすく、また落ちにくいという特性がありますので注意が必要です。
しっかり洗っていても繊維についた汚れが落とし切れておらず、洗濯後は臭いがなくても着用中に汗をかくことで皮膚にいる菌がスポーツウェアに移り、ウェアに残った汚れを栄養に菌が繁殖します。
これがスポーツをしていると感じる、嫌な臭い戻りを引き起こしてしまう原因というのです。
臭いのケア方法
寿命として判断する1つのポイントになる「臭い」。
臭い戻りで嫌な思いをしないために、そして何より、少しでも長い間お気に入りのウェアと共に過ごすために、しっかりとケアしましょう!
慢性的な臭いケアには重曹で漬け置き!
重曹には皮脂を分解する効果があります。また環境や肌にも優しい成分でありながら消臭効果も高いという優れものです。
40度ほどのお湯に重曹を入れ、お湯10Lに対し重曹大さじ1(約15g)を加え混ぜます。衣類を30~60分付け置きしてから、通常の洗濯をしてみましょう。
※注意点…お湯の温度が高すぎると衣類が傷む原因になるので熱くなりすぎないように注意しましょう。また40度ほどの温度でも洗濯物の雑菌死滅には効果的と言われています。
洗濯放置時間の短縮!
洗濯物はまとめて洗濯したくなりますが、極力すぐに洗濯するように心がけましょう。汗をかいた衣類の放置時間が長くなればなるほど、臭い菌の増殖に繋がります。
また、ひとまず洗濯したので安心!…ではありません。
洗濯後から干すまでも放置する時間は極力少なくするようにしましょう。
特に夏場はすぐに干したほうがおすすめです。今のような暑い夏の季節では雑菌や臭い菌の増殖が早いため、1時間以上洗濯後に放置してしまったら洗い直ししましょう。
冬場でも2時間を目安に洗い直しをした方が安心です。
洗濯後の衣類の放置は衣類自体の臭い・雑菌の増殖だけでなく、洗濯槽の雑菌増殖の原因にも繋がります。雑菌の除菌効果を高めるためにも少し手間がかかりますが、洗濯物はスピーディーに扱うことをおすすめします。
寿命2:伸縮性の劣化ースポーツブラ編&レギンス編
インナーウェアに関してはフィット感が重要なアイテムになりますので、伸縮性の劣化がないかの見極めが重要です。
ここではヨガウェアでよく着用されるスポーツブラとレギンスについてご紹介いたします。
スポーツブラ編
スポーツブラは、バストを引き上げるクーパー靭帯が伸びないようにバストの揺れをサポートする役目をになっています。靭帯は筋肉と違って鍛えることができず、1度伸びてしまうと元に修復することはできません。
お手持ちのブラがご自身のバストをしっかりサポートできている状態かチェックしていきましょう。
ブラの寿命の判断ポイントとしては肩紐とアンダーの状態を確認し、最終着用時のホールド感の状態をみて判断しましょう。
まずは肩紐についてのチェックポイントです。
スポーツブラの肩紐は主に2タイプがありますので、タイプごとにご紹介します!
- ゴムタイプ
ストラップ調節ができたり、細めのゴムタイプの場合はゴムの状態がよれていないかをチェックしましょう。ゴムが波打っているような状態の場合、ゴム劣化が相当進んでいますのでバストをホールドするには十分なパワーがなくなっている状態です。
- 生地の縫い合わせタイプ
肩ひもが地肌から浮いている箇所がないかチェックしましょう。浮きが発生している場合、生地自体が劣化していることが考えられます。こちらもまたホールドするための十分なパワーがなくなっている状態です。
次にアンダーについてのチェックポイントです。
運動時にアンダーのずれがないかチェックしましょう。以下のような状態になる場合は生地やゴムが劣化していますので捨てどきでしょう。
- 動くたびに左右にずれる
- 腕をあげるような動作でアンダーが浮いてバストの一部がでてしまう
状態を確認して、着用した際にバストがしっかりフィットし包まれているかをチェックしてから判断しましょう!
レギンス編
次にレギンスのチェックポイントを確認していきましょう。
寿命の判断ポイントとしては、(1)関節部分のしわ、(2)色落ち、(3)ウエストゴムの状態を確認し、最終着用時の全体のフィット感をみて判断します。
- 関節部分のしわ
膝や腿の付け根に以前よりもしわが溜まっていたり、全体のずり落ち感を感じる場合は生地そのものの伸縮性が劣化している可能性が高いです。 - 色落ち
生地の色が墨黒のように褪せてしらっちゃけて見える場合は、生地が伸びて裏糸が見えている可能性があり、本来のフィットするパワーがなくなっている状態です。 - ウエストゴムの状態
座った時にウエスト部分が丸まってきてしまったり、ずり落ちが気になる場合はウエストゴムが劣化している可能性があり、生地全体を引き上げるパワーがなくなっている状態です。
1〜3の状態を確認して、着用したときに気になるお尻周りやウエスト部分がしっかりフィットし包まれているかチェックして判断しましょう!
ブラとレギンスのケア方法
スポーツの際に私たちをサポートする役割をもつインナーウェア。
しっかりとケアを行い、しっかりとその効果を発揮してもらいましょう!
手洗い推奨!最低限ネットに入れよう
インナーウェアに関しては、肌あたりの面積が大きいことと伸縮性が命なので理想は手洗いが1番です。
とは言うものの毎回手洗いは正直面倒ですよね。
どうしても面倒な時は、ブラジャーの形を守ったり、繊細な生地を傷つけないように最低限ネットに入れて洗濯するように心がけましょう。
洗濯後の干し方にも注意!
ブラジャーの場合、肩ひも部分を上にして干すと濡れた重みがプラスされてゴムへの負担がかかり劣化に繋がります。
平面に置いて干すか、スペース的に余裕がない場合はアンダーの方を洗濯バサミで挟んで逆さまにし、肩紐が下になるようにして干しましょう。
レギンスも平面において干すのがベターですが、スペース的に余裕がない場合は1箇所だけに負担がかからないように、ハンガーに半分に折り畳んで干しましょう。
乾燥機の使用は控えて!
乾燥機の使用は極力控えた方がベター。乾燥機の熱や摩擦により劣化の進行を早めます。
スポーツウェアが採用している多くの生地はポリエステル素材です。ポリエステルは素材特性上、非常に乾きやすい素材のため乾燥機を使わずともにすぐに乾く性質があるので少し面倒ですが乾燥機での乾燥は控えましょう。
スポーツウェアの扱い方って悩むことも多いですよね。
今回は意外と知らない長持ちさせるコツを今回ご紹介させて頂きました。お気に入りのウェアを長く大切に使ってあげましょう!