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長期化しているコロナの影響。程度の差はあるにせよ、不安や心配、ストレスを抱えながら過ごしている方が多いと思います。
特に妊婦で、不安を感じる方の割合は、この2年間で増加。妊娠中・産後1年未満の女性の約3割が「うつ傾向が高い」とする調査結果もあります。
その原因として挙げられるのは、「コロナに罹患する不安」を筆頭に、「公共機関や家族・両親からサポートを受けられないこと」が続くようです。サポートが受けられないことにより、孤立・孤独を感じる妊産婦が多いようです。
コロナ禍におけるマタニティヨガの状況
この2年で、公共機関や施設などで、減少したサービスとして、「マタニティヨガクラス」が挙げられます。コロナ前は、病院や自治体が主催したマタニティヨガクラスは、数多く開催されていました。
マタニティヨガは、妊婦さんの体をより快適にすることはもちろん、メンタルまでサポートする方法として支持されていました。そして、その場自体が、妊婦さん同士がコミュニケーションをとったり、ヨガ指導者に自分の悩みを相談したりする、人と人が繋がる場所になっていました。それが、妊婦さんの不安やストレス解消に繋がっていたと考えられます。
ヨガに限らず、妊産婦が不安やストレスを解消できる場所が激減しているのが、現状のようです。
この状況を知って、「妊婦さんや産後の女性をヨガでケアしたい。」と思うヨガインストラクターの方もいらっしゃるかもしれません。公共機関や病院がマタニティヨガクラスを開催しにくい状況だからこそ、ヨガスタジオやヨガインストラクターが、よりマタニティヨガの必要性を考えてみる機会かもしれません。
妊婦さんをサポートするためにヨガインストラクターが必要な力とは?
「妊娠したので、一度ヨガを休みます。」と、自分のクラスに通っていた生徒さんに言われたことがあるヨガインストラクターの方もいらっしゃるのではないでしょうか?その時に、「私は妊娠した生徒さんをサポートすることはできないのか・・」と、歯がゆい想いをしたのではないでしょうか?
日本ではヨガをする人の9割が女性です。女性は妊娠・出産という大きなライフイベントで生活や環境が変わる方が少なくありません。人生を長いものさしで見てみると、妊娠期は長くありません。ヨガインストラクターの方は、この体も心も繊細な時期をヨガでケアできる知識・スキルを身につけることで、ずっと自分のクラスに通ってくれる生徒さんに大きな変化が訪れても、ずっとサポートし続けられるのです。
もともとストレス社会で、コロナという見えないもう一つの潜在的なストレスがある今。ヨガインストラクターは社会貢献をできる存在であるとヨガジェネレーションは信じています。
女性の生涯をヨガでサポートできるようになる。全米ヨガアライアンス発行のRPYTとは?
妊婦さんや産後の女性が、もしヨガをするなら、「きちんとスキルや知識のある人からヨガを習いたい。」と感じているはずです。そして、ヨガインストラクターの方も安全にクラスを遂行するためにきちんと学ぶことが必要だと感じていると思います。
世界的に通用するマタニティヨガ資格として、全米ヨガアライアンスが発行する「RPYT(Registered Prenatal Yoga Teacher)」があります。85時間のトレーニングを受けることと、30時間のマタニティヨガの指導をクリアした方に認められるヨガ資格です。
日本では、まだ59名しかRPYTとして、全米ヨガアライアンスに登録されていません。その中には、ケンハラクマ先生、サントーシマ香先生も含まれています。
マタニティヨガを指導するために必要な専門性の高い知識・スキルを身につけて、女性の生涯をヨガでサポートしませんか?
参考資料
- 「妊産婦のメンタルヘルスに関する調査」株式会社カラダノート