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ニュースや商品パッケージなど、「SDGs」の言葉をあらゆる場所で見かけるようになってきた現在。ヨガ愛好者のなかには、「気になってはいるけれど、どう行動したらいいかわからない」と感じている方もいるかもしれません。
そこで今回は、SDGsをやさしく理解する方法と、ヨガ愛好者が個人でおこなえる取り組みについて紹介します。まずは難しく考えすぎず、できることからおこなっていきましょう。
SDGsは「5つのP」で整理するとイメージしやすくなる
SDGsとは、気候変動対策・平和・雇用のあり方・イノベーションなど、国際社会共通で2030年までに達成したい目標のこと。「17の目標(ゴール)」「169の解決すべき課題(ターゲット)」「232のグローバル指標」などが設定されています。
1つ1つを詳しく理解することはとても大切ですが、いきなり全てを覚えようとすると、混乱して二の足を踏んでしまうこともありますよね。
SDGsの全体像をつかむには、分類キーワードである「5つのP」を意識するのがおすすめです。
【5つのP】
- People 人間
- Prosperity 豊かさ
- Planet 地球
- Peace 平和
- Partnership パートナーシップ
5つのPをメモしておくと、世界規模の課題を自分事として捉えやすくなり、より身近なことから行動できるでしょう。
【取り組み具体例】ヨギー・ヨギーニがSDGsのためにできること
個人での取り組みは、思い立ったらすぐにできることが魅力です。1人の行動は、巡りめぐって周りの人や社会の意識に影響を与えます。そして何よりも、世界に向けた行動は自分の気持ちよさにもつながります。
例:マイボトルやエコバッグを持ち歩く
紙コップやビニール袋などの消耗品を使わなくてもいいシーンでは、積極的にマイボトルやエコバッグを活用します。お気に入りのグッズは気分が上がったり、節約につながったりする嬉しい効果も♪
例:徒歩や自転車を利用する
買い物や通勤時は自動車ではなく、なるべく自転車や徒歩で移動します。温室効果ガスの削減に貢献できます。
例:環境に優しいヨガグッズを使用する
ヨガグッズの買い替え時は、環境に優しいものを探します。通販サイトでは「エコ」「環境」と検索すると、今まで知らなかった魅力的なアイテムが見つかることも!
例:ヨガの考えをマットの外でも実践する
つい家族にキツく当たってしまったり、抱えている本当の問題を無視して貪欲な行動に走ったりすることはありませんか。これらの衝動的なおこないをヨガのヤマ・ニヤマの視点で見つめると、結果的にSDGsへつながります。
例:自分のおこなった取り組みを周囲にシェアする
「徒歩で移動したらきれいな花が咲いていた!」など、SDGsに関係する取り組みを感想とともに発信します。投稿を見た人のアイデア源になるだけでなく、新たに見つかった課題を話し合う場所にもなるでしょう。
例:SDGsについてコツコツ調べる
取り組みをしながら、SDGs関連のサイトや書籍を楽しみます。自分以外の考えや知識にふれると、物事を見渡して深く考えることに役立ちます。
たった1つの行動が未来へつながっていく
SDGsの視点からよい行動を起こすことは、あらゆる立場・環境の利害を含んでいるため、一筋縄ではいかないこともあるでしょう。しかし、行動しながら考えていけばブラシュアップさせることが可能です。
今ヨガをしている人が、初めてマットを床に広げてヨガを始めたときがあったように、誰でも最初の1歩をふみ出すときがあります。そして、ヨギーやヨギーニなら、「変化はすぐに訪れず、じわじわと積み重なって現れるもの」ということも既に実感しているはず。
まずは、SDGsというメガネをかけて世の中を見てみてください。1つの行動がその先の習慣や過ごしやすい未来につながっていきます。みなさんで、それぞれができることから始めていきましょう。
【まずは最初の一歩。簡単なアクションを!】
- 環境に配慮したヨガグッズを知る
- ヨガジェネレーションの記事でヤマ・ニヤマについて学ぶ
- この記事を友人や家族にシェアする
※参考資料
参考資料
- 笹谷秀光『SDGs見るだけノート』宝島社,2020
- ジョージーナ・ウィルソン=パウエル『これってホントにエコなの?』東京書籍,2021
- EduTown SDGs「5つの「P」で考えるSDGs」
- 国際連合総合センター「持続可能な開発目標(SDGs)とは」
- 横浜市都筑区「SDGs~私たちにできること~」