シニアにとっての豊かな生活とは?
何歳になっても豊かに生きたい。誰もが思う未来への希望です。しかし何に豊かさを感じるか、その”豊か”に対する定義は人それぞれです。あえて言うなら「健康」「生きがい」「お金」の3つの柱ではではないでしょうか。そこでここでは特に、「健康」と「生きがい」について考えてみたいと思います。
健康
これは体のみならず心の健康を意味します。心身が健康であって初めて自立した生活を自分らしく過ごすことができるはずです。
生きがい
シニア世代は年齢を重ね、社会との関わり方も変化してくる時期です。長年勤めていた会社を退職、子どもの独立なども重なりライフスタイルが大きく変化する時期だからこそ自分自身のやりたい事にワクワクして、夢中になれるタイミングだと思います。
そしてこの「生きがい」を見つけ、取り組むためにも「健康」であることはとても重要です。なんといっても人生の基盤となるのは心身の健康ではないでしょうか。
シニアヨガがなぜいいの?
ではなぜシニアにとってヨガがいいのでしょうか?ヨガを実践している、あるいは指導をされている皆さんなら多くのの理由が思いつくと思いますが、一言で言うと心身の自立を助けられるところではないでしょうか。
ヨガは年齢を重ねることで失われていく筋力や、関節の可動域を少しでも現状維持する助けとなります。また、次第に身体的にできないことや自由が利かなくなることへの焦りや不安に直面するシニア世代にとって、ヨガを通じて「自分はこんなポーズができる!」「仲間とこんなに楽しい時間を過ごせる!」という経験は、自信を取り戻すことにつながるはずです。また、呼吸法や瞑想なども心の安定や落ち着きをもたらすでしょう。
シニアヨガのあるべき姿
シニアにとってヨガが豊かに生きる助けとなることをお伝えしてきましたが、実際のところ皆さんはシニアヨガに対してどんなイメージをお持ちでしょうか?
- 高齢者のための優しいヨガ?
- 椅子に座って行うキツくないヨガ?
- たくさんのプロップスを使ってただ楽しくやるヨガ?
シニアヨガと聞くと、キツいポーズの無い、優しいヨガをイメージしがちですが、そうではありません。高齢者にとって本当の意味での自立をサポートするために必要なのは、短時間で身体にしっかり効かせるヨガであり、それこそがシニアヨガになります。
もちろん安全で無理のないものであることは必須ですが、その上で特に筋力の衰えやすい部分を、しっかりと使うようなヨガをすることが重要です。また、シニアの中には長時間練習が難しい方もいます。そのような方でも安心して、効果的にヨガをするためにも短時間で効率よくというのが鍵となるはずです。
必要なのは身体の知識と実践できるスキル
そのためにはしっかりとした身体の知識が不可欠です。何が安全か、何が危険か、何が最も効率的に効くのか、といった知識と実践できるスキルがシニアヨガを指導する上では絶対的に必要な要素と言えます。
また高齢者特有の健康障害、薬や精神面での変化についてもしっかりとした知識を持っておくことで、クラスの安全性がぐっと高まります。シニアヨガの指導をする際はぜひこれらの知識を持ったうえで行いたいですね。