胸を開くような姿勢と、背中を丸める姿勢。普段の生活で、あなたはどちらが多いですか?
今この記事を読んでいる姿勢はどうでしょうか?
実は背中を丸める姿勢が多い方は、ストレスを溜めやすい傾向があると言われています。
今日は姿勢とホルモン、そしてそれらが与える心身への影響についてお話ししていきます。
姿勢に関係する2つのホルモン
姿勢と関係があるホルモンとして、「テストステロン」といういわゆる男性ホルモンと、ストレスホルモンとも呼ばれる「コルチゾール」があります。
コルチゾールに関しては、「ストレスホルモン」とも呼ばれているので、多くなりすぎない方が良いことはよくわかりますね。では、テストステロンはどうでしょうか。
男性ホルモンなので、女性には関係ない?と思いがちですが、そうではありません。女性にもとても大切な働きを持つホルモンです。
テストステロンの役割として下記のようなものがあります。
- 筋肉量や筋力の増加
- 骨密度の増加
→それに伴う運動機能の向上 - 善玉コレステロールの生成を促進し、内臓脂肪をつきにくくする
- 積極性や前向きな態度を作る
テストステロンの量は姿勢で変化する

とても魅力的な作用を持つホルモンですが、女性の身体で分泌されるテストステロンは、男性の1/10〜1/20と、とても少ないです。
しかし、アメリカの社会心理学者であるエイミー・カディ氏らの実験では、姿勢によりホルモンの量が変化することが報告されています。
実験では、胸や手足を開いたような「ハイパワーポーズ」と、背中を丸めたような「ローパワーポーズ」、2つの異なるポーズを2分間とった被験者のホルモン値を測定しました。
結果は「ハイパワーポーズ」をとったグループでは、テストステロンが上昇し、コルチゾールが減少しました。
「ローパワーポーズ」をとったグループでは、テストステロンが減少し、コルチゾールが上昇しました。
つまり、2分間「ハイパワーポーズ」をとることで、ストレスにも強い心と体を作っていくことが期待できるのです。
逆に「ローパワーポーズ」では、ストレスを溜めやすくなるということも、わかっていただけたかと思います。
ヨガで内側から前向きになろう!

自信を持って前向きに過ごすためにも、そしてストレスに負けない、強い心身を作っていくためにも、胸を開くようなポーズは積極的にとって行きたいですね。
ヨガでは、英雄のポーズや三日月のポーズなど、体の前側が伸びるポーズがおすすめです。
また、ポーズを2分間キープする必要があるので、ゆっくりと呼吸しながら、胸の開きを感じられるといいですね。
心と身体はつながっています。そのつながりをしっかりと感じられるのが、ヨガの醍醐味でもあります。
日常生活でネガティブに考えてしまいがちな方は、無意識に背中を丸めるような姿勢が多いかもしれません。
ヨガで姿勢を整えて、内側からも前向きになっていきましょう。
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