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ストレスを感じることはありますか?
ストレス社会を生きる私たちは、自律神経のバランスが乱れやすく、不調を抱える人も少なくありません。
今日はそんな自律神経のバランスを整えてくれるヨガポーズとその仕組みについてお話ししていきます。
自律神経の働き

まず私たちの体には、自律神経と呼ばれる、自動調節機構が備わっています。
走れば勝手に心臓が速く、呼吸も早くなり、ゆっくり休めば勝手に心臓の動きはゆっくりになって、内臓が消化し始めてくれます。
その時の状況に合わせて、交感神経と副交感神経が切り替わることで、活動も休息も快適にできるようになっています。
しかし、最近はストレスや刺激を多く感じることが増えてきて、交感神経が刺激され続けている方が増えています。
交感神経が刺激され続けることで、副交感神経に切り替わりづらくなり、結果、うまく眠れない、お腹の調子が悪い、疲れが取れにくいと言った症状が出る場合があります。
大切なのは、この2つの神経の切り替えがスムーズに行われることです。
そして、そのためには意識して副交感神経を優位にしていくことが大切です。
副交感神経を刺激する逆転のポーズ
副交感神経を刺激するために、今日ご紹介したいのは、逆転のポーズです。
皆さんは、逆立ちや倒立をしたことはありますか?
運動会の組体操のために練習をしたという方もいるのではないでしょうか。
一時的に逆転することは、身体にとってメリットもたくさんあります。
逆転することで、頭がスッキリしたという経験はあるでしょうか?逆転は一時的でも血流の変化を感じやすいという特徴もあります。
今回は比較的チャレンジしやすい逆転ポーズであるダウンドッグで、自律神経を整えていく仕組みをお伝えしたいと思います。
手と足をマットにつき、お尻を1番高い位置して、大きな三角形を作るダウンドッグですが、太陽礼拝の中では休憩のポーズとして使われています。
ダウンドッグで自律神経が整う仕組み
ダウンドッグの効果は、以下のようなものがあります。
血行促進
頭を心臓より下に下げることで、血行が良くなります。
血流が良くなることで、脳への血流も届きやすくなるため、自律神経の中枢である脳の視床下部の活性化にもつながります。
一時的な逆転による血行促進により、頭がスッキリするといった効果が得られることもあります。
また、血液と共にリンパ液の流れも促進され、むくみの改善や疲労回復といった効果も期待できます。
内臓機能の改善
普段重力で下がりがちな内臓は、逆転することで元の位置に戻りやすくなり、結果内臓機能改善、向上も期待できます。
消化活動は副交感神経優位で活発になるので、内臓機能の向上はリラックスにもつながります。
全身ストレッチ
全身を使っておこなうダウンドッグは、ハムストリングスやふくらはぎはもちろん、肩、腕、脇腹や腰等もストレッチされます。
継続的におこなうことで、柔軟性の向上や疲れにくい身体を作ることにも役立ちます。
ダウンドッグの注意点
たくさんの魅力的な効果があるダウンドッグですが、注意も必要です。
手首への負担軽減
手首は痛めやすい部位でありながら、よく使うので治りにくい関節でもあります。
手首を痛めないためにも、手ダウンドッグでの手の向きはとても重要になってきます。
ポイントは腕の延長線上に中指があることです。
手首から先が曲がっていると、そこに大きな負担がかかり、痛める原因となります。
ダウンドッグを行う際は、目で見て、腕の延長線上に中指があるかを毎回確認しましょう。
生理中の逆転ポーズ
生理中は経血の排泄に逆行するという観点から、逆転のポーズを長くキープすることはお勧めできません。
体調を優先して、キープの時間を判断するようにしましょう。
体調に合わせてヨガに取り組もう
ヨガレッスンの中でも多く登場するダウンドッグ。
今回は自律神経との関連についてフォーカスしましたが、目的に合わせて、リラックスにも、アクティブにもアレンジすることができると思います。
その時の気分や体調に合わせて、目的に応じたヨガを選んで、楽しんでみてください。
そして、あまり動きたくない時、仕事で疲れたなと思った時などに、リラックスのためにダウンドッグという選択も是非取り入れてみてください。
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