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「誕生日の「誕」っていう字の訓読みって知ってる?」
「知らない。」
行きつけの整骨院の先生との会話。よく解剖学や哲学、日本語のかっこよさについてあれやこれやと話しています。
こんにちは ヨガジェネレーションのまあこです。
1年に1度、個人の人生の中でも365分の1で特別な日。この世に生まれた日という意味の「誕生日」。統計学を使った占いなどでも、その人が分かるとまで言われます。
「星座(太陽・月)」「算命学」「六星占術」「九星気学」「四柱推命」「マヤ暦」「数秘学」などのさまざまな占術に必要なのが、この誕生日。
そんな特別な日だと思い込んでいる「誕生日」について深堀りしてみました。
日本語から読み解く。「誕」という字が持つ意外な意味
「誕生日」の「誕」っていう字の訓読みって知ってる?
さて、そんなことを言われたので調べてみると、こう書いてありました。
- 「生まれる、うむ」
- 「いつわる。あざむく。でたらめ。」
- 「ほしいまま。きまま。」
皆さんは、これをみてどう思いますか?
そもそも、「生まれる日」なら、「生日」でいいのに、どうして「誕」という字がついているのか。何だか不思議ですよね。
- の意味で考えると、生まれるのを強調する意味でついている。
- の意味で考えると、「生まれた日は偽りの日、偽りの中に生まれた日」。
- の意味で考えると、「生まれた日は選んできた」。
私は、個人的にはこういう時は、面白いものを選択しがちな性格です。なので、②だったら?③だったら?そんな考察をしてみたいと思います。
「偽りかもしれない。」「選んできたのかもしれない。」
それを考える上で、「誕生日」の対比で考えたいのが、人が亡くなる日の「命日」。
「命の日」(いのちのひ)
命が終わる日なのに、その言葉のニュアンスから、スタートする日というように感じるのは私だけでしょうか。
スピリチュアルでいわれる「この世」と「あの世」
私たちは、この世の始まりを「誕生日」、この世の終わり、つまりあの世の始まりを「命日」と表現する世界で生きています。
しかし、「誕生日」という単語、「命日」という単語を考えると、私たちが思っているものとは逆で、スピリチュアルでいわれるように、この世は幻想で、あの世が本当なのではないか。そんな風にも思えてきます。
ちなみに、ヨガ哲学の教えの中では、大まかに下記のようなことが書かれています。
自分が自分でないことを知ること、宇宙そのものが自分だと知ること。目の前で起きていること、自分の頭の中で感じること考えることは幻影だと知ること。肉体が死んでも魂は存在している、宇宙そのものが自分自身だからだ。
タットヴァボーダ「真実の知識」
この世が幻想で、宇宙そのものが自分。
リアルではない、幻想かもしれないこの世界に、肉体を持ち、この人生で何をするのか。何の意味があるのか。
そこに意味はないのかも知れません。
とはいえ、人間にはエゴ(我)があり、良く思えることも悪く思えることも全て、観たい世界を観て、感じたいことを体験しています。
誕生日に隠された暗号を読み解く
では、なぜ幻想であるかもしれないこの世に生まれた日という「誕生日」が存在するのでしょうか。
それは、そう思いたい人間のエゴ(我)にとって必要だったもの。言い換えるなら、人間が「人の為」に作ったもの。それが「偽り」という意味になってくるのではないでしょうか。
そんな考察もできそうです。
人の為に作ったのかもしれない「誕生日」。自分の為に選んだのかもしれない「誕生日」。
私たち1人ひとりが持っている数字の羅列。
そこに隠された謎。それは、宇宙である自分が幻想を生きる自分に伝える暗号なのかもしれません。
誕生日を用いたあらゆる占術では、自分の性質、課題、強み、才能、目的や人生の流れが読み解けるといいます。どんな人生を歩みたいと思っていたのか、自己対話が出来そうですね。
「偽り」の自分を使う時代。描いた未来を手に入れよう
「自分を使う」という表現が、あまり好きではない人もいるかもしれません。ですが、ヨガでは人生を道具のように表現します。
「サーダナ」とは道具、手段を意味するサンスクリット語です。聖典は人生はサーダナだといいます。人間に生まれてきてこのたびの人生を使って何をするのか、どこへ行くのか。
そんなあの世から送ってきた「誕生日」という「暗号」を使って、自分が設定してきたものを解読してあげませんか?
自分という人間を使っていくステージ。そこで、欲しい未来を手に入れましょう。
今回は、誕生日という文字の意味から、スピリチュアルやヨガ哲学を含めた考察してみました。どんな解釈をするかは、人それぞれで、結局この世を去る日まで答えは分からないのかもしれません。ですが、「楽しかった。」と言って帰れるような日々を送っていきたいですね。
2024年。辰年。年始から日本では災害があり、何が起こってもおかしくない年だと言われます。
「死」が自分のものになったときに、本当の意味で「生」が自分のものになる。逆のベクトルにあるものは、セットだと思います。
この世に生まれて、何をしたいのか、どんな人生を体験したいのか。是非、誕生日という暗号を使いながら、本当に観たかった世界を楽しんでいきましょう。
そんな誕生日を使う「ヨガ数秘学」。生年月日から割り出す9つの数字を使って、自分を観ていきます。そこで、自己対話をしながら、調整してみてください。あなたというの物語を生きる羅針盤になってくれるはずです。
次回開催は、10月13日(日)14日(月祝)オンライン(アーカイブ付き)