歴史
創始者はポーリー・ジンク(Paulie Zink)。彼はティーンエイジャーからヨガやマーシャル・アーツを学び始め後に陰ヨガの基盤を確立している。
陰ヨガの第一人者として活躍している、1980年から陰ヨガの指導をスタートしたポール・グリレィ(Paul Grilley)は、世界中に陰ヨガの素晴らしさを伝え続け、日本にも陰ヨガティーチャートレーニングのために何度も来日している。
また、もともとアシュタンガヨガの練習生であり、ポールの良き友人でもあるサラ・パワーズ(Sarah Powers)は、ポール・グリレイの陰ヨガクラスで大きな衝撃を受け、アシュタンガヨガを代表とする”陽のヨガ”も熟知した陰ヨガの第一人者として活躍している。
特徴
運動量が多く主に筋肉を鍛えることに焦点をあてていくアシュタンガヨガやパワーヨガをはじめとした、”陽のヨガ”を補うものとして、陰ヨガはとても効果的である。
また陰ヨガのプラクティスは、アサナを長く保つことで自分自身の内面も観察することができ、心身をじっくりと解放させていく時間にもなる。
アサナのポイント
座位、仰向け、うつ伏せのポーズが中心で、ほとんどのアサナは腰まわりと股関節に焦点を当てたシークエンスで構成されている。
“陽のヨガ”でつくる筋肉の強さに、陰ヨガで結合組織や関節の柔軟性を養うことで、強くありながらしなやかさも兼ね備えた体づくりができ、アクティブなヨガにも良い影響を与えることができる。
また陰ヨガは、体を静止させた状態で深い呼吸を繰り返していることで、リラックス効果が高まるため、精神的にも心穏やかな落ち着きを得られるようになるのも大きなポイント。
この精神の落ち着きが、集中力アップにも効果を発揮する。陰ヨガは瞑想にも近いヨガであるととらえられることも多く、アクティブな”陽のヨガ”を怪我なく安全に楽しんで続けていくためにも、そしてスキルを高めていくためにも、陰ヨガと”陽のヨガ”をバランス良く行っていくことが理想的である。
こんな人にオススメ
激しい動きはなく自分のペースで取り組めるため、年齢性別を関係なく、誰にでもできるヨガである。
心身ともに緊張をほぐしたい方、日常生活の中で忙しく動いている方、交感神経が優位になり過ぎて自律神経のバランスが偏っている方、運動不足な方、また年齢を経て身体の堅くなりがちな方にとっては、柔軟性を高めるためだけでなく日々の生活にエネルギーを取り戻し、元気に過ごせるようになるヨガとして最適。
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