ティーツリー

概要

ティーツリー(英名:Tea Tree、学名:Melaleuca alternifolia)は、フトモモ科コバノブラシノキ属の常緑低木。主な産地は、オーストラリア、ニュージーランド、ジンバブエなど。

高さ5〜7mになり、枝伸びがよく、針のように細い葉の長さは3cmほどで、枝葉から精油を生産する。春に5cmほどの筒状の白色の花が密集して咲く。

概説

カンファーやユーカリのようなスッキリとした鋭い香りがするティーツリーの精油は、優れた抗菌作用を持つとされ、皮膚疾患や感染症に用いられる。妊娠中の神経を鎮めるのにも役立つ。また、マイナスの感情を安定させてくれる効果があるともいわれている。

少量であれば直接肌につけても良いといわれているが、事前にパッチテストを行った上で使用することをおすすめする。妊娠初期には使用を避けた方が良い。

歴史

オーストラリア先住民のアボリジニがこの木の葉をお茶にしていたことから「ティーツリー」と呼ばれているが、ツバキ科の「チャの木」とは全くの別物である。彼らは古くからお茶だけでなく、感染症や傷などを治す万能薬としてこの葉を使用していた。

ヨーロッパに紹介されたのは1927年頃であるが、優れた殺菌消毒効果が注目を集め、免疫賦活作用や消炎、鎮痛作用にも優れていることから世界中に広まった。

効果&効能

抗真菌、抗菌、高ウイルス作用、抗炎症作用、免疫促進、鎮痛、防虫、消毒、副交感神経強壮、頭脳明晰

関連項目

アーユルヴェーダ
エッセンシャルオイル
スパイス
ラベンダー
ペパーミント
レモン
オレンジ
ローズマリー
フランキンセンス
ユーカリタプス
ゼラニウム
イランイラン
カルダモン
クミン
クローブ
コリアンダー
シナモン
ジンジャー
ターメリック
フェンネル
ブラックマスタード
ペッパー

出典・参照元

  • 和田文緒『いちばん詳しくて、わかりやすい!アロマテラピーの教科書』(新星出版社)
  • グリーンフラスコ『アロマテラピーのすべてがわかる事典』(ナツメ社)
  • アロマツール社『エッセンシャルオイル家庭医学事典』 (パナチュラルハーモニー&サイエンス)
  • 日本メディカルハーブ協会『ハーブ&スパイス大事典』(日経ナショナルジオグラフィック社)
  • ジャパンハーブソサエティー『ハーブのすべてがわかる事典』(ナツメ社)