レモン

概要

レモン(英名:Lemon、学名:Citrus limon)は、ミカン科ミカン属の常緑低木。主な産地は、アメリカ、イタリア、スペイン、南アフリカ、イスラエル、ブラジル、ギニアなど。

枝に棘をもつ常緑低木樹のレモンは高さ約5mほどに成長し、ピンクがかった白い花を咲かせ、黄色い果実を実らせる。200kgの果皮(レモン約3000個分)から、冷搾法で約1kgの精油が作られる。

概説

フレッシュで爽やかなレモンの香りには、気分をリフレッシュし、意識をはっきりさせて理解力や集中力を高めてくれる働きがある。抗菌作用や防臭作用もあり、部屋の空気を浄化し、さわやかに保ってくれる。

光毒性があるため、使用後数時間は日光にあたるのを避けた方が良い。また肌への刺激が強いため、敏感肌の人は注意が必要である。

歴史

レモンという名は、柑橘類の果実のことを指すアラビア語の「ライムン」と、ペルシャ語の「リムン」に由来している。その抗菌効果は古くから知られており、古代エジプト人はレモンを肉や魚の腐敗防止や食中毒の解毒剤として用いていた。ヨーロッパに広まったのは12世紀頃で、十字軍の兵士が持ち帰ったとされている。

日本での栽培は、1873年に静岡県で初めて栽培され、現在は広島県が主産地である。

効果&効能

精神鼓舞、健胃、駆風、消化促進、血流促進、加温、止血、結石溶解、肝臓強壮、静脈強壮、抗菌、抗ウイルス、免疫強化

関連項目

アーユルヴェーダ
エッセンシャルオイル
スパイス
ラベンダー
ティーツリー
ペパーミント
オレンジ
ローズマリー
フランキンセンス
ユーカリタプス
ゼラニウム
イランイラン
カルダモン
クミン
クローブ
コリアンダー
シナモン
ジンジャー
ターメリック
フェンネル
ブラックマスタード
ペッパー

出典・参照元

  • 和田文緒『いちばん詳しくて、わかりやすい!アロマテラピーの教科書』(新星出版社)
  • グリーンフラスコ『アロマテラピーのすべてがわかる事典』(ナツメ社)
  • アロマツール社『エッセンシャルオイル家庭医学事典』 (パナチュラルハーモニー&サイエンス)
  • 日本メディカルハーブ協会『ハーブ&スパイス大事典』(日経ナショナルジオグラフィック社)
  • ジャパンハーブソサエティー『ハーブのすべてがわかる事典』(ナツメ社)