記事の項目
概要
アンジャネーヤ(Anjaneya)は、インド神話に登場する猿族の神であるハヌマーンの別名。胸を大きく開き、伸ばした手足の形から、日本語名は「三日月のポーズ」と呼ばれている。股関節を前後に大きく開いて、骨盤をはじめとした周辺パーツにより強く働きかけ、調律していくことを目的とする。そけい部を伸ばすことでむくみ改善につながり、美脚に効果的と言われている。
ポーズの名前
三日月のポーズ(Crescent Moon Pose / Anjaneyasana)
名前の由来
アンジャネーヤ(Anjaneya)は、インド神話に登場する猿族の神であるハヌマーンの別名。アーサナ(Asana)は「ポーズ」。このポーズはハヌマーン(=アンジャネーヤ)に捧げられたもので「ハヌマーナーサナ」同様、一跳びに海を渡る様を表している。胸を大きく開き、伸ばした手足の形から、日本語名は「三日月のポーズ」と呼ばれている。
ポーズのジャンル
立位
効果&効能
- 坐骨神経痛
- 倦怠感の解消
- ヒップやウェスト、背中の引き締め効果
- 婦人系の不調改善
- 全身の疲労回復
ポーズのとり方
- ダウンドッグから、右足を両手の間に下ろす。
- かかとの真上に右膝があるようにセットし、左膝を床に下ろして右膝を固定する。
- 左腿の前側と鼠蹊部が気持ちよく伸びるところまで左の背中を引いていく。
- 左足の甲を床に向けて、胴体を垂直に引き上げ、両腕を外側から真上に伸ばす。
- 尾骨を床のほうへ下げ、恥骨はへその方へ引き上げる。
- 肩甲骨を安定させて、胸を引き上げる。
- 頭を後ろに引いて上を見る。首の後ろ側を詰まらせないように伸ばし、両手の小指は天井へ伸ばす。
ポーズのポイント
- 左ももが気持ち良い程度にストレッチされるところまで伸ばす
- 痛みがない程度に、骨盤を沈めていく
- 肩甲骨は背中で安定させて、胸を引き上げる
- 手先を上に向けてまっすぐ伸ばし、ストレッチを意識する
ポーズのバリエーション
バランス力を向上させるために、壁に向かってこのポーズを練習する。後ろ足の親指で壁を押し、両腕、指先が壁を向くようにして伸ばす。
禁忌&注意事項
以下の疾患がある場合は注意する。
- 膝の故障
- 股関節の損傷
- 心臓疾患
関連項目
出典・参照元
- 三日月のポーズの効果とやり方|肩こりの緩和と二の腕・足の引き締めに!
- ヨガの三日月のポーズの効果はどんなもの?
- 雑誌『Yoga JARNAL』特別編集シリーズ YOGA PEDIA 2018(セブン&アイ出版社)P10