更科有哉が旅先の店先でヨガポーズをしているところ

更科有哉+アシュタンガヨガ [マイソール日記Vol.11『帰国』]

2009年3月2日 月曜日。

いよいよ帰国が迫ってき、僕のMysore生活は残り2日間。やり残したことや、後悔はおそらく…….ない。(英語の学習を抜きにしていえば)

そして得たものは、無数にある。気づきもあった。

目標的なものを、いくつか持ってきていた。それも厳密的にいえば達成できなかったのだけれど、ほぼ達成できた。(しかし厳密的には達成できなかったのだ)

ここで達成できたものを挙げたい。(達成できなかったものは、自分の内部に置いておき、次回に続きをやらなければならない)

一つは、Intermediate Led Classへの参加。
これは前回来た時に、強く誓ったことであり強い意志があったので、達成することができた。参加でき、そこから感じたことはこの先に繋がる、決して計ることのできない僕の財産になった。昨日は日曜日だったので、僕にとっては今回最後のIntermediate Led Classがあり、今までの中では最高の練習ができ、とても気持ちよく終われた。(厳密的にいえば、一つだけ悔しいことがあったのだが)

二つ目は、皆勤だ。
これは何よりも大きく、一番大切なことである。前回は二ヶ月くらいだったので、それは当たり前なのだが、今回は半年ちかい。僕はインドに来て、一度も体調を崩さず、風邪もひいていない。もちろん怪我もしていない。これがYOGAということだとも思う。自分の調子を常に観察し、確かな状況判断をする。もちろん疲れている時がある。天気が悪く、寒い日がある。日差しが強く、暑すぎる日がある。そのときの自分の調子に合わせ、食べ物や休息を必要なぶん、きっちり取る。自分の内部の声を聞き逃さず、自然との調和を計りながら毎日をおくることは、人間にとって大切なことであり、前程である。

高校生、サッカー部のときの監督に、「馬鹿は風邪を引かないというのは嘘だ。馬鹿だから風邪をひくんだ。」と耳にたこができるくらい聞かされたのをよく憶えている。正確にいえば忘れられない。

でも、今は僕もそう思う。大切なことである。

思えば、色々な人が僕に大事なことを言ってくれた。その時は腑に落ちなくても、何年後かに腑に落ちることがある。そのときの感覚は何ものにも代え難い。

僕は、一人の人間として、プラスの影響や、素敵なメッセージを誰かに届けれたらなと思う。僕が、たくさんの人に教えてもらったことを、他の誰かに、少しでも伝えられたらなと思う。

そういう仕事をしていきたいなと思っている、今日この頃@India Mysoreである。

ポーズをとる更科有哉
ポーズをとる更科有哉氏

PS. 今年の(2009年)5〜7月くらいに、Ashtanga YogaのWSをしながら、日本中を回る予定があります。題して『Into the Mind』。内容は、内側へ入り(内観)やすくするためのワークショップにしていきたいと思っています。

文・更科有哉