体を動かしたくてヨガを始めたのがきっかけ
そうしたら、隣でヨガをやっていて。見ているうちに何だか良さそうだぞと思って、ジムでやってみたのが最初です。当時、座禅かヨガをやってみたいとも思っていたので、ちょうど色んなタイミングがあったんですよね。
瞑想の先生を求めて行ったんだけど、やってみて禅とヨガはすごく似ているところがあるなぁと思った。あの当時なぜ「座禅とヨガ」と思ったのかはもうよく覚えていなんだけど、いろいろ、つながっているものだよねぇ。
ハワイからもらった大きな“変化”
最初は教える側になろうとかは考えていなかったんだけど、当時、ハワイでは日本語と英語のできる先生が貴重だったのね。それで需要があって、気がついたら教える立場になっていたという感じかな。
最初はティーチャートレーニングを受けたスタジオで教えたり、ワイキキのショッピングモールで教えたり、ホテルで教えたり。旅行者向けに、日本語や日英のバイリンガルで教えることが多かったですね。それは今も続いていますけど。
そういうのが私の“反抗”だったんだけど、ハワイだとそうやって反抗しても誰も反発してこなかったんです。アジア系の人も多いから外国人だからといって差別もされないし、そもそも外見で判断するという雰囲気がなくて。お金持ちも政府の役人もみんなアロハシャツにサンダルだったりして、みんなが素で人間の“中身”を見てくれる空気があった。スーパーで会っただけの人に「それ何を買ってるの?」って話しかけられたり、街ですれ違う人が「ハロー」と笑いかけてくれたり、フラットに人と人が対話する感じ。
それで初めて、「自分らしくいていいんだ」と思えたんです。反抗し続けていた心が解けたというのかな。同じ時期にヨガを深めていったというのもあって、自分の中で大きな変化があったんですよね。
“ハワイのお母さん”キャシー・ルイーズ先生との出会い
彼女から、「人間はネガティブな感情があってもいい」ということを学びました。彼女が教えるんじゃなくて、一緒にいるとそれが分かるの。逆にスタジオで私が泣いてしまったり落ち込んだりしても、キャシーは自然に受け止めてくれる。おおごとにしないんです。おおごとにされると、たとえそれが親切からでも、泣けなくなったり感情を抑えたりしちゃうじゃないですか?
そうじゃなくて、キャシーは自分の周りに、“安全な場所”をつくってくれるんです。何があっても、「キャシーのところへ行けば安全」と思えるの。それが彼女のクラスの最大の魅力だと思うし、自分もそうありたいと思っています。