心の変化:思いやりの心が生まれる
自分が乳がん(Cancer)と診断されてから、手術などで身体が変化したのはもちろん、心の変化を大きく感じました。それは、自分をより慈しむ(Compassion)ようになったこと。自分の命を尊く感じ、命が続いていくことへの奇跡を感じ、家族への感謝、まわりの人たちへの感謝をより深く感じるようになりました。
街で、電車の中で、買い物をしているときでも、わたし自身がそうであるように、「外見は普通に見えてもみんなそれぞれいろいろな悩みや困難を抱えているのかもしれない。だからいつでも手を差し伸べてあげたい」と、思いやりの心がより強く生まれてきたのです。
身体の変化:変化した自分で生きていく勇気
どんな人にとっても、人生は変化(Change)の連続だと思います。小さい変化でも、大きな変化でも、自分の意志によるものでも、不可抗力なものだどしても、変化が生まれて人生が紡がれていく。
その変化も悪いことばかりではありません。できることが増えていく喜びや、興味が広がっていくことや、出会いの質や量の変化や、住む場所の変化など。自分の人生をよりよく変えてくれる変化は、どこかわたしたちに刺激を与えてくれ、ちょっと背中をあと押ししてくれ、前進する勇気(Courage)を与えてくれるような気がします。
ありのままの自分でいいという自信
前回、術後のビキニでビーチを楽しむブログを書きましたが、
変化した自分をありのまま受け入れる勇気が、「いまの自分でいいんだ」という自信(Confidence)も生んでくれました。
自分を自分で否定してしまったら、前に進めません。まずは自分に優しく、ありのままを認めて、周りを気にせず、自分らしく在ること。これが生きていく自信を育んでくれると信じています。
変わるからこそ新鮮な毎日
呼吸は毎日変わります。ひとつひとつの呼吸ですら違います(長さ、深さ、スピードなど)。細胞も日々、再生と破壊を繰り返して、身体は維持され変化していきます(人間の身体の神秘です!)。
天気が毎日違うように、自分も自然の一部。毎日変化する自分をおもしろがりながら、どんな困難も乗り越えていく柔軟性と強さを培っていきたいですね。