ヨガ業界の定番資格:全米ヨガアライアンス&RYTとは?

ヨガ業界の定番資格:全米ヨガアライアンス&RYTとは?

全米ヨガアライアンスとはヨガティーチャーの資格を認定する協会

全米ヨガアライアンスとは、米国を拠点としたヨガティーチャーの資格を認定する非営利の会員協会であり、協会の本社はバージニア州アーリントンに位置します。

現代、ヨガティーチャーになるための資格について、各スクールやスタイルにおける認定等はありますが、全世界で共通したヨガティーチャーの資格というものはありません。そのため、全米ヨガアライアンス協会が、レベルごとにトレーニング基準を設けることにより、ヨガティーチャーとして最低限のレベルの指標を定めました。

様々な種類のRYT

ヨガティーチャー資格もいろいろある
ヨガティーチャー資格もいろいろある

全米ヨガアライアンスの認定資格は、Registered Yoga Teacher(登録ヨガティーチャー)の頭文字を取り「RYT」とも呼ばれます。通常は、頭文字の横に数字が付き、完了したプログラムの時間数認定のレベルに応じて「RYT200(200時間)」「RYT500(500時間)」と表されます。

また広範な指導経験を持つヨガティーチャーについては、Experienced Registered Yoga Teachers(経験登録ヨガティーチャー)の頭文字を取り「E-RYT」と表されます。

認定の種類

本資格には200時間、300時間、及び500時間レベルがあり、これを満たしたヨガティーチャーには、以下の称号が与えられます。

  • RYT 200
  • RYT 500
  • E-RYT 200
  • E-RYT 200, RYT 500
  • E-RYT 500
キッズヨガなどの特殊認定のヨガ資格も。
キッズヨガなどの特殊認定のヨガ資格も。

さらに、対象をキッズとマタニティに絞ったヨガを指導する、以下2種の特殊認定も用意されています。

  • 登録キッズヨガティーチャー:Registered Children’s Yoga Teacher (RCYT)
  • 登録妊婦ヨガティーチャー:Registered Prenatal Yoga Teacher (RPYT)

全世界で取得可能なヨガ資格

本資格は国内のみならず海外で取得することも可能であり、海外で取得した場合でも登録申請手続きは帰国してからも可能です。現在は、カナダ、アメリカ、ハワイ、バリなどが本資格取得のための人気開催地です。

全米ヨガアライアンスの内容の規定

各トレーニングの時間数は、以下の5分野において規定されています。

  1. テクニック、トレーニング&プラクティス
  2. ティーチング方法論
  3. 解剖学
  4. ヨガ哲学、ライフスタイル&道徳
  5. 演習

登録ヨガティーチャーはWEBサイトで検索可能

全米ヨガアライアンスWEBサイト
全米ヨガアライアンスWEBサイト

全米ヨガアライアンスのWEBサイトに登録されているレジストリには、上記のトレーニング及び経験を満たしたヨガティーチャーが登録ヨガティーチャー(RYT – Registered Yoga Teacher)として掲載されています。またこれと同時に、基準を満たすカリキュラムを持ったトレーニングスクールも登録ヨガスクール(RYS – Registered Yoga School)として掲載されています。登録者は1年単位で更新が必要であり、RYTとRYSは、協会の示す基準を満たし続けなければ、更新をすることができません。

ヨガアライアンスレジストリには、世界130以上の国や領土より、現在活動中の53,000人以上のヨガティーチャー、及びに3,200校以上のヨガスクールが登録されています。ヨガアライアンスの登録者の約70%は米国及びその領土を拠点として活動中です。

資格取得後からがティーチャーとしての始まり

RYTの資格を取得することにより、ヨガティーチャーとして基本レベルのトレーニングを受けたことの証明になると考えられていますが、RYTを持っているからといって良いティーチャーとは限りません。逆に、RYTを持っていないティーチャーでも良いティーチャーは数多く存在します。

ただし、ヨガの資格やトレーニングはティーチャーとしての基礎となるもので、卒業後に各自がその上に経験や更なる勉強を積み上げることで、良いティーチャーになれるものと考えられています。

スクール選びのノウハウ・ドウハウ

全米ヨガアライアンス協会にて、各分野の最低トレーニング時間数は定められているものの、時間数や期間、人数規模に関しては今のところ規定がありません。また、各分野の最低時間数を満たすと、残りの時間数はスクールごとに重点を置く分野で満たされる傾向にあります。

上記の理由から、ヨガアライアンスで認定されたティーチャートレーニングコースでも、スクールごとに開催期間、人数制、内容、スタイル等は大きく異なります。

よって、スクール選びのポイントとしては、「自分が大切にしたいことは何か?」を見定め、そこに対して答えてくれそうなスクールを選ぶということになります。それは、「就職保証」「確かな自信」「通いやすさ」「(独立営業の)ビジネスノウハウ」など、人それぞれ異なりますが、何を求めているかを明確にしてからスクール探しをされることをオススメします。いいスクールが見つかりますように!

参考サイト