あなたの自宅には、どんな調味料が置いてありますか? 和食はもちろん、イタリアン、中華、韓国風、メキシカンなど、それぞれの調味料を集めていると調味料だらけになってしまいますが、砂糖を代表とする甘味料だけでも、種類が豊富にあるのはご存知ですか?
パッと思いつくだけでも
- 白砂糖
- 黒砂糖
- 洗双糖
- 三温糖
と、”糖”と名のつく商品はたくさんあります。これらは一体何が違うのでしょうか?
砂糖の分類は素材と精製法
砂糖が何で作られているか、ご存知ですか?多くの方はサトウキビが思い浮かんだのではないでしょうか? 確かにサトウキビから作られている糖もありますが、ビートや椰子など野菜から作られている糖もあります。
何で作られているかによって、甘みやコクに違いが生まれます。
コクがあるのはサトウキビから作った糖
サトウキビから作った糖は「甘蔗(かんしょ)」と呼ばれ、コクがある深い甘みをしています。家庭で広く一般的に使用されている上白糖などはこの甘蔗であることが多く、精製の仕方によって中白糖や三温糖などがあります。
サトウキビから作られる糖
- 上白糖(じょうはくとう):主に日本において使用されている。精製工程に他の砂糖と違いがあり、最終工程でショ糖を果糖とブドウ糖に加水分解した転化糖が吹き付けられる。
- 三温糖(さんおんとう):三温糖は上白糖に比べ精製度が低く、薄い茶褐色。甘さが強く、黒砂糖のような独特の風味がある。
- 洗双糖(せんそうとう):お米で例えると玄米のように精製度が低く、ミネラルが豊富で黒砂糖に比べるとまろやかでクセがない。
- 黒砂糖(くろざとう):サトウキビのしぼり汁を精製しないでそのまま煮詰めたもの。糖度は低いが甘味は強く感じられる。
あっさりしたのは野菜からできた糖
野菜からできた糖の甘みは、サトウキビからの砂糖の甘みに比べあっさりしていますが、一方、コクに物足りなさを感じる場合もあります。
それでも近年人気があるのは、血糖値が上がりにくいため、血糖値を気にしている方や体質改善やダイエットをしている方が好んで使用しているからです。
野菜などサトウキビ以外から作られる糖
甜菜糖(てんさいとう):甜菜とは、大根のような形をした野菜。英語ではSugar Beetsと呼ばれ、ロシア料理の「ボルシチ」でおなじみの赤いビーツが代表的。寒冷地方で生産される。ミネラル分を多く含んでいるため、健康志向の方、スポーツやヨガ、美容に興味がある人々にも人気が高まっている。
ほかにも、はちみつやメープルシロップなどがあるので、使用用途や味、体調によっても使い分けてみるのも良さそうですね。