ヨガ指導にも使える!”アーユルヴェーダ”を学ぶメリットと使い方

ヨガ指導にも使える!”アーユルヴェーダ”を学ぶメリットと使い方

ヨガの姉妹科学と言われ、ヨガと密接な関わりがあるアーユルヴェーダ。

しかし、もしかしたら、ヨガインストラクターの中には下記のように思っている方はいらっしゃいませんか?

  • アーユルヴェーダはヨガを指導するのに関係ない
  • あまり役に立たない
  • 私自身はヨガをやっていて健康だから、関係ない

本当にそうでしょうか?

ヨガインストラクターに必要なのはインプットとアウトプット

本題に入る前に、ヨガインストラクターとヨガ練習者の違いについて少しお話したいと思います。

今までティーチャートレーニングでヨガ哲学やヨガ解剖学など様々な知識を習得された皆さん。ヨガインストラクターとして活動していくためには、ヨガを学ぶ、ヨガの知識を得る、つまり”インプット”を継続していく必要があります。200時間のトレーニングで学べる知識には限りがあり、ヨガという膨大な学問を学びきれるはずがありません。

そして、さらには、自分で学ぶということの他に、自分の言葉で表現し、生徒に伝えていく、つまり”アウトプット”という双方向を実践していなければならないということです。

というわけで、今回はアーユルヴェーダに関してインプット、アウトプット双方向の視点からお伝えしていこうと思います。

アーユルヴェーダとは?

ライフスタイルに生かしてみよう
ライフスタイルに生かしてみよう

アーユルヴェーダとは、サンスクリット語で生命を意味する「アーユス」と、知識を意味する「ヴェーダ」から成り立つ言葉です。つまり、「生命の科学」です。

生命を維持していくのに欠かせない「食、睡眠、性」という本能的欲求は、私たちの生活を構成する最も大きな要素です。

例えば、「食」であれば、どんな食べ物を、どういう食べ方で、いつ食べるか。こういったライフスタイル全般に関わることを個人の体質や時間、季節などに応じてみていくのがアーユルヴェーダです。

そして、それは肉体的なものに限られません。ヨガと同じく、アーユルヴェーダも心と身体、この両方が健全で、バランスがとれていることを目指しているのです。

指導者としてのライフスタイルを見直そう!

どんなに美しくアーサナができても、どんなに高い指導スキルがあっても、普段から睡眠時間も不規則で、食事は全て買ってきたお惣菜か外食。ちょっと忙しくなるとすぐ体調を崩してしまう。いつも何かしていないと落ち着かなかったり、イライラしたりと精神的に不安定…

もしこんな方がいたとしたら…指導者として魅力的でしょうか? 生徒からみて、このような先生からヨガを学びたいと思うでしょうか?

しかも、せっかくのアーサナの効果も台無しですよね。アーユルヴェーダは、アーサナをする以前に、その人にあったライフスタイルを整えていく知恵を教えてくれます。

ヨガをはじめて、自分とは何か?について内観する機会が増えた方もたくさんいらっしゃると思います。しかし、そもそも、自分がどんな性質、体質なのか、皆さんはどれくらい理解されているでしょうか?

自分の性質・体質を理解するための五大元素

自分に必要なものをバランスよく取り入れる
自分に必要なものをバランスよく取り入れる

この世に存在するものはすべて、五大元素(空・風・火・水・土)から成り立つと考えられていますが、私たちの体質もまた然り。この5大元素の組合せ、比重によって体質(ドーシャ)が決まります。

アーユルヴェーダでは、生まれ持った性質を「プラクリティ」といいます。この生まれ持った性質を理解していくと、例えば下記のような点がわかるようになります。

  • 自分にはどんな食べ物があうのか
  • どんなライフスタイルを心がければいいのか
  • どんなヨガを練習すればいいのか

ただ、健康にいいと言われているものを信じるのではなく、自分の体質・性質を理解し、必要なものをとり入れる。または不必要なもの、あわないものを手放していく。自分にとって本当に必要なものを取捨選択し、心身ともにバランスのとれた生き方ができるようになるのです。