頭皮のケアも健康に関わる
ヨガと深い関わりのある、インド古来の伝承医学「アーユルヴェーダに」おいて、頭皮のケアはやはり重要視されています。けれど、正式なシローアヴィヤンガ(頭皮のオイルマッサージ)をサロンなどで施術してもらうのは、金額的にもあまり頻繁にできるものではありません。
たまに奮発するのは良いのですが、ケアは習慣化させなければ本来の目的を果たせません。そこで、プロの手を都度借りなくても、それに近い効力を発揮できて、なおかつお手軽にできる頭皮ケアを今回はご紹介します。
塩を使ったケアとは?
海塩、岩塩など、どのような種類の塩でも構いません。惜しまず使ってよいと思えるものを用意するのがポイントです。これをシャンプー代わりに使います。なお塩で肌が荒れてしまう場合でも、続けていくうちによい結果があらわれることもあるそうですが、あくまでも自己責任の上でお試しください。
方法1:そのまま頭皮にもみこむ
塩をそのまま頭皮にもみこんでいく方法。辛抱強く頭になじませていきます。しばらく腕を持ち上げてもみこむため、肩こりがひどい場合はあまりおすすめできませんが、慣れてくると苦にならないでしょう。
方法2:塩水にしてかける
空いたペットボトルなどの容器に水を入れて、そこへ塩を加え、何度か振ったのち、中の塩水を頭へふりかけてマッサージをする方法。海水を頭にかけるようなイメージですが、塩の成分がしっとりとなじむまで行うのに最適です。
「塩浴」という入浴法
これらのやり方は「塩浴(えんよく)」[1]と呼ばれる入浴法のひとつ。塩浴による頭皮マッサージを続けていくと、顔のラインまでもが変化していきます。顔と頭の皮膚は一枚皮で繋がっているので、頭のむくみやコリがなくなり血流がめぐるようになると、自然と顔のラインにも良い影響が出てくるのです。
頭皮ケアの注意点
塩浴での頭皮マッサージの後は、リンスなどはあまり使わないこと。使う場合は、毛先だけに留め、真水でしっかりと引き締めます。真水ではなくお湯を使った場合、入浴後にかゆみが起こりやすくなります。また、流すときにブラッシングをすると、不要になった髪の毛がごっそりと落ちて、抜け替わりが早くなります。頭皮を傷つけないようにブラッシングするのがオススメです。
水の冷たさで体が冷えてしまうような寒いシーズンには、無理はせず、真水で引き締めたのちすぐに暑いお湯をかぶせてしまうという手もあります。その後に改めて少し入浴をし、温まってから出れば、真水に慣れない人でもやりやすくなるでしょう。
塩浴を繰り返していくうちに頭皮はどんどん柔らかくなります。シローアヴィヤンガを受けるまでのホームケアとして、あるいは普段からのホームケアとして、ぜひお試し下さい。