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ドーシャについてのおさらい
それぞれの人の性質に合わせた健康法で「古代インドの生命の科学」といわれているアーユルヴェーダ。アーユルヴェーダでは、人も物も全ての物が3つの生命エネルギーで構成されているとしています。その3つの生命エネルギーは「トリドーシャ」と呼ばれ以下に分けられます。
Vata (ヴァータ) | 空・風、動きのエネルギー、(性質) 冷性、乾性、変動性など |
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Pitta (ピッタ) | 火・水、変換のエネルギー、(性質) 熱性、油性、鋭性など |
Kapha (カパ) | 地・水、安定のエネルギー 、(性質) 油性、重性、緩慢性など |
※2つ以上のドーシャを併せ持つ人もいます。「ヴァータ・ピッタ」、「ピッタ・カパ」、「ヴァータ・ピッタ・カパ」など。
人・食べ物・環境・季節・時間の中にも、このドーシャが存在しています。ヴァータの性質が強い人がいるようにに、ヴァータの強い食べ物・季節・時間もあるのです。
そして、人は日々の食べ物や自分自身の生活スタイルもちろん、時間や季節によってドーシャの影響を受けています。その影響によって自分のドーシャが乱れることもあれば、上手く利用して自分のドーシャのバランスを整えることもできます。
季節とドーシャの関係
アーユルヴェーダでは6つの季節にわけて、ドーシャが移り変わっていくとされています。
真冬 | Kapha (カパ)「安定のエネルギー」 |
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春 | Kapha (カパ)「安定のエネルギー」 |
夏 | Kapha (カパ)< Vata (ヴァータ)「動きのエネルギー」 |
雨 | Vata (ヴァータ)> Pitta (ピッタ)「安定のエネルギー」 |
秋 | Vata (ヴァータ)< Pitta (ピッタ)「変換のエネルギー」 |
冬 | Pitta (ピッタ)「変換のエネルギー」 |
1年の大きな流れ
春から夏には、太陽が顔を出す時間が徐々に長くなり、太陽にエネルギーを奪われ始める時期。食欲・消化力が落ちて体力が落ちていきます。反対に秋から冬にかけては、ピッタが強くなり消化力は強まり、体力が蓄えられていく時期です。
季節ごとの過ごし方
春
冬に変換し、カパの時期に蓄えた身体に溜まった余分なエネルギーをしっかりと運動して消化する時期。溜め込んだカパは、鼻水や痰のような形で出てくるため、出し切ることが肝心。
夏
夏の強い日差しは、すべての生物を乾燥させ、エネルギーを奪ってしまいます。ヴァータは強くなります。太陽の熱などがピッタとして身体にどんどん蓄積されていきます。
秋
夏の間に蓄積されたピッタが増加。
冬
徐々に太陽の力が弱くなり、乾燥性が減少しバランスが整い消化力が増します。冬の間に体力をつけるのはとても良いとされています。
夏と秋に心がけること
前述しましたが、夏の主役の「太陽」はあらゆるものに、乾燥と熱をもたせます。その結果として、消化力や体力の低下につながってしまいます。この時に必要なのは、「冷性」です。水辺や、ゆっくりと落ち着いた時間は意識してとることで、ドーシャのバランスを整えることができます。秋の夜長の主役となる「月」は「冷性」をもっており、「月光浴」はとてもオススメです。
さらに、陰陽では「月」は「陰」、「女性」も「陰」に分類されているため、女性はパワーを得ることもできます。
アーユルヴェーダ的月光浴のススメ
時期 | 月のパワーが増す満月の前後2、3日 |
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準備 | 軽くヨガを行い身体と心を整える。お風呂に入り身体を清める |
方法 | 肌触りの良い服や布の上に座り、静かに月光を浴びます。合わせて、オイルマッサージやアロマオイルを焚くことも |
オイルマッサージ
アーユルヴェーダでは古来から、薬草オイルでマッサージしたあと、月の光を浴びながら寝ると最高の美容なると言われています。月光を浴びると脳内の成長ホルモン、セロトニンが分泌され、前向きで明るい気持ちになれ、髪や肌も潤いをもたらすということが科学的にも証明されています。
余談ですが、なんとあのクレヲパトラは、湯浴みのあと全身に薬草と香油を塗り月の下でリラックスしたそうです。
アロマオイルやキャンドル
強すぎない優しい香りのアロマを焚きましょう。月光浴の効果をさらにアップさせるために、「陰」の性質を持つアロマを使うことをオススメします。
陰のアルマオイルの一例
- イランイラン
- カモミール
- サンダルウッド
- ジャスミン
- ゼラニウム
- ネロリ
- フランキンセンス
- ローズ
- ローズウッド
- パルマローザ
- ベチバー
中でも、ネロリ、ジャスミンは身体の内側に働きかけ、精神の緊張をほぐす効果のある精油。ローズは安定感や感受性を豊かにする効果があります。
今年の十五夜、夏のパワーで少し疲れた身体を、アーユルヴェーダ的に「月光浴」で癒してみるのはいかがでしょうか?