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月経前症候群(PMS)とは?
月経前症候群(以下、PMS)で考えられる身体に表れる症状は
- 頭痛
- 腹痛
- 腰痛
- 胸の腫れ
- 甘いものを欲する
- だるい
など様々です。
感情的なものとしては、
- 気分にむらが出る
- イライラする
- 落ち込む
- 不安になる
など。これらの症状は、本来、自然に起きるものではありません。
PMSは、本来自分の持つ体質のバランスを崩す食生活と生活スタイルに原因がある場合があります。その原因を取り除くためには、自分自身の行動を変えることが重要です。
そこで、アーユルヴェーダとヨガはこれらの症状を軽減するだけでなく、予防することが可能であると考えられています。
アーユルヴェーダに基づいたPMSの一般的な改善策
生理期間中は、自分の内側を見つめ、安静に過ごす時間にしましょう。外に向かう活動は最小限にして、自分に優しくしてあげる数日間なのだというおだやかな気持ちで過ごします。
具体的な方法は次の通りです。
- コーヒー、カフェインの入っているお茶、アルコール、薬物、白砂糖、その他の精製食品を控える
- 怒り、恨み、攻撃的な行為や、対象物を嫌う気持ちを、できるだけ限り控える
- アロエジュース(1/2カップ)もしくはアロエジェル(大さじ1杯)を生理が来る予定の7~10日前から1日3回ほど摂取する(寒い気候で冷えがちな時は避ける)
- クミンシードを小さじ1杯分乾燥焼きにし、冷ましたものをアロエジュース1/2カップと一緒にゆっくりじっくり噛んで食べる
アーユルヴェーダとヨガを活用してPMSを予防・改善
また、アサナ、呼吸法、瞑想などのヨガを実践することも、心、身体、精神をバランスの取れた状態に導き、PMSの症状を軽減したり、予防することが出来ます。
もちろんこれはアーユルヴェーダで言うところの「サットヴァ」な、すなわち調和やバランスが取れた方法で行っているということがベースとなっています。
暑い部屋や騒がしい音楽がかかっている環境、鏡がある部屋、その他の心をかき乱す、気を散らす環境(ラジャス的環境)はなるべく避けるようにします。
アサナは適度な室温・気温の中、静寂のもと、呼吸に意識を向けて練習します。そして自分の感じ方に集中します。自分の身体に耳を傾け、無理をせずに、呼吸に身を委ねましょう。
大切なのは自分の心と身体の声を聞きながら行うこと
意識するのは、内側から外側に働きかけていくということ。それにはリストラティブな(元気を回復する)ポーズが最適です。また生理の1日目はアサナはお休みしましょう。場合によっては4日目までお休みした方が良い場合もあります。
自分に優しく、恐れや心配の気持ちを持たず、自分の身体に耳を傾けることを意識します。PMSは不自然な生活をした結果、起きてしまう症状です。本来の自然な状態の自分に戻り、症状から自分を解放してあげましょう。