からだの中のスペースとは?
スペース。空間。
ヨガをしている時間は基本的に、鼻呼吸を意識します。それが日常生活でも応用でき、免疫力を高めたり、自律神経のバランスを整えたりする効用が生まれます。
呼吸をからだ中に送り込む時は、からだの内側にスペースをつくることを意識します。こうイメージしてはどうでしょう。背骨(脊椎)の1個1個のあいだに隙間を生むような呼吸です。
また細胞ひとつひとつにも呼吸を送り込み、細胞を活性化させ、細胞と細胞のあいだにもスペースをつくることをイメージしましょう。
そうすることで、呼吸によってからだの内側に広がりが生まれ、ゆとりが生まれていきます。
スペースができることの効能
からだに空間が生まれると、心にも空間(=ゆとり)が生まれ、おだやかな気持ちになれるでしょう。
心にゆとりがない時は、まずはからだに意識を向け、呼吸で内側にスペースを広げていくと、心にも作用し、ゆとりを取り戻していけます。
ゆとりが生まれると、視点や発想の転換もスムーズに行われ、より思考の柔軟性も高まっていきます。自信も育まれ、自己肯定感が育ち、自分を慈しみ、相手を思いやる心も培われていきます。
からだは、小さな宇宙
からだは、小さな宇宙に例えられることがあります。特に女性のからだは、新しい命、生命体を生みだすことのできる宇宙そのもの。命は呼吸がつないでくれる宇宙の奇跡です。
出産にもヨガの呼吸法が役立つと云われています。いま起きていることに意識を向け、呼吸と連動してからだを調整していくことが可能になることからも、ヨガが日常生活にも活きていることがわかります。
自分のからだの中の宇宙を感じながら、呼吸を意識して取り入れ、宇宙をさらに広げていくといいでしょう。
どんどん広がる、自分の中の宇宙
限りなくスペースは広がり、恐怖も不安も消えたその空間には、無限の可能性が秘められていると思いませんか?スペースを広げるには、呼吸が必要不可欠。
過去でもなく未来でもなく、現在、いまこの瞬間の呼吸とからだにフォーカスして、からだの内側の無限の広がりを信じることができるのもヨガの効能。
正しい呼吸の仕方を身につけて、心とからだの宇宙を、どんどん広げていきましょう。