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5人に1人がメンタルヘルスの悩みを抱えている
メンタルヘルスとは、「心の元気」のこと。
今は5人に1人が日常生活に支障をきたす程のメンタルヘルスの悩みを抱えている。
ーマリア・カースティン
ヨガジェネレーションで「メンタルヘルスのためのヨガワークショップ」を担当しているマリア・カースティン先生は、そうおっしゃいます。
メンタルヘルスの悩み、つまり心の病気の代表的なものとしてうつ病がありますが、みなさんのご家族やご友人、会社の同僚や知人でも患ったことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ヨガはうつ病やトラウマ、不安障害に効果抜群
あまり積極的には議論されませんがヨガはあらゆる心の病気にとても効果的。誰でも簡単にできる、手軽な手法やツールが実に沢山あるのでこの事実をもっと多くの人に知ってもらいたいと思っています。
ーマリア・カースティン
ヨガはうつ病やトラウマ、過呼吸症候群や摂食障害等、幅広い症状の緩和に有効です。メンタルヘルスが弱っている時や強いストレス下にある時は、例えば座位で息を吸いながら両腕を上げ、吐きながら両腕を下ろす、というような一人でも簡単に反復練習ができる簡単なポーズが効果的。自分のペースで状況をコントロールしながらできることが深い安心感につながります。
ただし、症状とポーズには相性があります。かえって症状を悪化させてしまう場合もあるため注意が必要です。
うつ病の場合のヨガで注意すべき点
効果的なこと
- リラックスした状態での横隔膜呼吸
- 呼吸により意識を向けた簡単なポーズ
- リラクゼーション法
避けるべきこと
- ペースが速い呼吸法
- 力強く激しい、競争心を刺激するようなポーズ
- アライメントに固執するようなポーズの取り方
ポイントはヨガの呼吸法
ヨガの深い呼吸を実践することにより、私たちがリラックスしている時に優位となる自律神経のひとつ、副交感神経が優位になることがわかっています。副交感神経が優位になると、下記の変化が起きるため、メンタルヘルスの改善が期待できます。
副交感神経が優位になることで効果が期待できる体の変化
- 心拍数の低下
- 血圧の低下
- よりスムーズな呼吸
- 筋肉の弛緩
- 消化の促進
- 重要臓器への血流改善
手に入れるのは強くしなやかな「精神」
メンタルヘルスは私たちの人生において本当に大きなウェイトを占めています。だからこそヨガを通してどうしたら精神面の健康を保てるか?また、大変なことが起きてもそれにしなやかに対応できる力をいかに育むことができるか?について、これからも強い関心を持って臨んでいくべきでしょう。
そして、呼吸に重きを置いたヨガがいかにメンタルヘルスの支えになるかを理解していきましょう。
ーマリア・カースティン
今何かの症状で苦しんでいる方にはもちろん、現在は特に問題がない人も予期せぬ出来事に対する備えとして、こうしたヨガの活用法を学び実践することが大切ですね。