社会問題となっているストレス
「ストレス」と聞いてパッと思いつく要因は何がありますか?人間関係や仕事の責任、満員電車、家事や育児に追われて息つく暇もない毎日、受験勉強など少し考えただけでもたくさん出てくると思います。また、日本人の特徴でもある「真面目さ」や「几帳面さ」も、ストレスを感じやすい要因の一つとなっており、日本ならではの社会問題とも言えます。
そんな中、平成27年12月より企業に義務づけられた「ストレスチェック制度」。職場で受けたことのある方も多いのではないでしょうか?これは、労働者の心の健康維持、増進のために施行された職場環境を改善する取組みの一つです。さらに最近では、学校でも子ども達の心のケアのためにカウンセリング室やカウンセラーの方が駐在していることも珍しくありません。
ストレスは万病の元!?自覚症状が無い人も要チェック
私たちの体はストレスを感じた時、無意識に様々な反応を示しています。例えば血圧の上昇、呼吸が浅くなる、緊張で筋肉が硬くなる、消化不良、血行不良など、これらの症状はホルモンや自律神経の働きで、ストレスに対処しようと自然に起こるものです。また、過度なストレスは免疫力の低下にも繋がるため、様々な病気を発症するリスクが高まると言われています。
「自分はストレスとは無縁!」と思っている人も要注意!自覚症状が無くても、知らず知らずにストレスを溜めている可能性が高いです。簡単なストレスチェック項目を見てみましょう。
- 寝付きが悪い、熟睡できない
- 疲れがとれない
- 運動不足
- よく肩がこる
- 食欲がない又は過食気味
- やる気がでない、集中力がない
- イライラしやすい
- 冷え性
- 頭痛・めまい・耳鳴りなどの症状がある
簡単なチェック項目を見ただけでも、いくつか当てはまる方が多いのではないでしょうか?
ストレス解消や癒やしのツールとしてのヨガ
ストレス解消には適度な運動が良いとされていますが、それと同時に呼吸法や瞑想を取り入れることで、より効率的に自律神経にアプローチできるのが、ヨガの特徴です。ヨガは幅広い年代の方が取り入れられるだけでなく、体を動かさずに呼吸や瞑想だけでも十分効果を得られるため、何処でもできるストレス解消法として注目されています。
そしてこれらの手法は、アメリカでは退役軍人、ER(救急医療勤務)者、虐待経験者などへのメンタルケアにも用いられており、効果が実証されています。
ストレスフリーな生活は、人生が豊かになる
生活していく上でストレス自体を完全に排除することは難しいですが、日々感じるストレスを都度解消することで考え方や、心のあり方が変わっていきます。同じ毎日を過ごしていても、心にゆとりのある状態はストレス自体を感じることが減っていき、自然と生活スタイルそのものがストレスの少ない方へと変化していきます。
自分にとって何が大切で、何がしたいのか。そんな風に自分を見つめ直すきっかけにもなるストレス問題に、ヨガという1つのツールで向き合ってみませんか?