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男女ともに抱える症状「肩こり」
「あなたは、肩こりを感じますか?」と聞かれたら、ほとんどのかたが「YES!」と答えるのではないでしょうか。厚生労働省の国民生活基礎調査[1]によると「気になる症状」のランキングでは、女性の1位、男性の2位が「肩こり」だそうです。(女性の2位、男性の1位は腰痛)慢性的だからといって諦めないで!一緒に肩こりを改善しましょう。
肩こりの原因は筋肉と血管
肩こりとは、肩から首の周辺の筋肉が緊張し、重苦しく感じる状態のことです。筋肉が硬くなって血管を圧迫し、血行が悪くなると、痛みの物質が生まれ、神経を刺激し、脳が不快感や痛みを感じとります。肩の筋肉はなぜ緊張して硬くなるのでしょうか。その多くの原因は、悪い姿勢、パソコン・スマートフォンなどによる目の疲れ、運動不足、精神的なストレス、といわれています。
肩こりセルフチェック!
- 写真のように両手を合わせて頭の上に持っていき、腕を開く(座っていても立っていてもOK)
- 肘を目の高さに合わせる
- 肘同士を目の前でくっつける
- 両肘がくっつく→肩まわりの筋肉は柔らかいので、肩こりの心配なし
- 両肘がくっつかない、目の高さより下であれば両肘がくっつく→肩まわりの筋肉が硬く肩こりになりやすい
放っておかないで!身体への悪影響
慢性的な肩こりと思っているかもしれませんが、大きな病気が潜んでいることもあります。肩こりと併発しやすい症状としては、頭痛、背部痛、胸痛、めまい、動悸、息切れ、倦怠感、咳などがあります。運動や入浴、整骨院やマッサージといった対処法を行っても軽減されなかった場合は、内臓疾患の可能性があるため要注意です!
- 左肩が痛い・・・狭心症、心筋梗塞の可能性あり
- 右肩が痛い・・・肝臓、胆のうに疾患のある可能性あり
また、手足がしびれる、頭痛や吐き気がひどくなる、といった症状がある時は早めに病院に行きましょう。
肩こりに効果的なヨガのポーズ
筋肉が凝り固まってしまう前に、少しの時間を利用してできるヨガのポーズで肩こりを予防・緩和しましょう。呼吸を意識することで、気持ちもリラックスできます。
ワシのポーズ(ガルーダ・アーサナ)
- 左手を顔の前で片手拝みにし、その左腕に右腕を下からクロスさせて合掌する
- 左脚を上げて右脚だけで立ち、右膝を少し曲げて左脚を前から絡め、左足先を右足にかける
- 息を吐きながら、膝を曲げて腰を沈める
- 上体を前屈させ、背筋を伸ばしたまま正面を見つめ、30秒ほど深呼吸を行う
イスに座って手だけでポーズをとってもOKですが、オフィスではちょっと恥ずかしい・・・というかたは、背中で手の平を合わせて合掌するだけでも効果的ですよ。