ヨガクラスをどうインストラクションする?
ヨガインストラクターのみなさんに質問です。クラスに日本人以外の方が受けにこられたことはありますか?2020年に開催される東京オリンピックの頃には、今までより一層、海外からの旅行者も増え、ヨガクラスに参加される海外観光客の数も増えることでしょう。
クラス中に上の写真のポーズを、あなたならどちらでインストラクションしますか?
- 下向きの犬のポーズ
- ダウンドッグ
- アドムカシュヴァーナーサナ
またアーサナ名はサンスクリット語と英語で伝えるにしても、アーサナ名以外の身体の部位は英語で伝えられますか?
ヨガアーサナの呼び方はいろいろ
日本ではインストラクターによってアーサナ(ヨガポーズ)の呼び方が日本語、英語、サンスクリット語とバラバラなことが多いようです。
初心者のかたがクラスを受ける場合、サンスクリット語だと「ヨガっぽくていい!」という人もいれば、「何だかとっつきにくいかも・・・」と一歩引いてしまう人も。また、クラスの中で英語になったり、日本語になったり、いろいろな言語が入ると、結局、クラスが終わったあと、アーサナの名前は記憶に残らないことが多いかもしれません。
例えば、太陽礼拝を始めるときに、「まず、立位の基本ポーズ、タダアーサナ、山のポーズで立ちます」と、サンスクリット語も日本語も両方伝えるインストラクターもいますが、「マウンテンポーズ」と伝えるインストラクターは、あまりいないですよね。英語で伝えるアーサナは限られていますので、英語のヨガのクラスを受けるときは、サンスクリット語で覚えておくことが重要になってきます。
生徒さんが理解しやすく集中できる環境を
日本では、多くのインストラクターが、世界で最も知名度が高いヨガインストラクターの資格である全米ヨガアライアンスRTT200を取得しています。そのトレーニングの中で、ポーズの呼び方をサンスクリット語も併用して学ぶことが多いでしょう。(スクールによってサンスクリット語の読み方が多少異なる場合もありますが、あまり大きな違いはなく、どれも間違いではありません)
ただ実際のクラスでは、生徒さんの様子を見ながら、サンスクリット語ではなく、わかりやすく英語で言い換えるか、日本語を多めに入れていくかなど対応していくと、より生徒さんも安心して集中力を切らせずにクラスに臨むことができるかもしれません。
ヨガに役立つ実践的な英語を学ぶことが必要になる
今まで、「インストラクターとして、さらに、ヨガを学ぶために外国の先生のワークショップに参加した。通訳の人はいるけれど、英語がわかればもっと深く内容を理解できるのに。先生は日本語が話せない。英語で話しかけたい、もっといろいろ質問したい。」と、思ったことはありませんか?
けれど英会話教室ではヨガに特化した英語を教えてくれるところはほとんどないでしょう。今後、海外の先生から学ぶ機会を増やしてヨガのスキルアップすることも必要ですし、同時に、海外から生徒さんが参加してくれたときに、他の生徒さんと同じように簡単な英語で伝えられるスキルも必要になってきますね。
ヨガに役立つ実践的な英語を学べる講座も開催されているので、ぜひヨガに特化した英語を学んで、どんな生徒さんにも同様の対応ができるようになるといいですね。