東洋医学って‥?経絡とヨガの関係って‥?の謎に迫ってきました!

【講座レポート】東洋医学とは?経絡とヨガの関係とは?大人気講座の謎に迫る!

久々の駒沢大学店への出社に戸惑っているkayaです。普段、祐天寺で働いていることが多いので、なんだか慣れないんですよね(´Д` )

今日は雨ですが、私、傘がなくても平気♪くらいの雨なら結構好きです♪

というのが…昔気管支炎になったことがあり、乾燥に弱いのです。冬になるとごほごほ。乾燥するとごほごほ。

いつぞやの冬…あまりに咳がひどくて、病院に行ってみたんです。

まずは、内科。
「胸から下は問題ないですね。喉が原因だと思うので、耳鼻咽喉科に行ってください」
と言われ、次に耳鼻咽喉科へ。

すると、一通り見られた後、
「胸から上は問題ないですね」と。

いや、マジで、そう言われたんです(--;)
「…何、その分け方?!」と思ったのを覚えています。
※かなり昔なので、胸だったか喉だったかは怪しい…

でも、その時私は、「医学の力をもってしてもわからないことはあるものなのね」と思ったのです。

結果、今でもよく咳こんで、周りのスタッフに「おばあちゃん…(--)」と言われています。

そんな私が…今日は、内田かつのり先生の「経絡 入門ワークショップ」のレポート担当となり、クラスにお邪魔してきました!

内田かつのり先生と講座風景
内田かつのり先生と講座風景

そもそも、「あれ、内田先生って…解剖学の先生じゃなかった?」と思われた方もいるかと思いますが…

そうなんです。実は、内田先生はヨガの先生でありながら、鍼灸師の資格もお持ちで、解剖学(西洋医学)、東洋医学両面において身体のプロなんです。

いや…この講座ね、今回で4回目の講座で、私は初めてお邪魔させてもらったんですが…面白い!東洋医学とか経絡の話!(><)ヨガやってる人なら絶対好きだと思うなー。何から書こうかな。

まず…みんなが気になっているであろう、「そもそも、東洋医学って何?」という部分から攻めてみましょうか。

目に見えることだけが全てではない

経絡入門講座風景
経絡入門講座風景

私が思う東洋医学…というか、東洋の考え方というのは、「きっちりとした線引きがない、全体的につながっている」「部分部分よりも全体」というイメージなんです。

例えば、時間という概念が生まれてから、お昼の12:00までは「午前中」と呼ばれ、その後は「午後」と呼ばれる。これが、西洋的な考え方な感じ。

一方で東洋的な考えというのは、12:00という瞬間の前後で何かが変わるということはなく、太陽が高いところに向かっているうちは、朝~お昼、太陽が沈み始めたら夕方~夜に向かってる。

そんなイメージです。(注:この例えは私のイメージです)

そんな私と同じように、先生は鍼灸師になるための勉強を始めて半年ほど経った頃に、「それって…どこで線引きできるの?東洋医学で言われていることって確固たる根拠はあるの?」という疑問を持ったそうです。

それでも、「何千年も伝えられてきた考え方を半年ほど勉強しただけで、有効・無効というジャッジをするのは失礼だな」と感じ、自分が消化しやすいところから勉強を始めることにし、ツボを深めていかれたそう。

こんな風に始まった先生の東洋医学の道ですが、結果、今では、いろんなことがこの「ツボ」につながっているな、と気づかされることが多く、東洋医学の神秘に驚かされているそうです。

なんでも、医師や、検体(解剖)を行っている方々でさえ、実際に人の身体を目の前にして「目に見えることだけが全てではない、と感じることは多い」と言われているそう。

東洋医学とヨガに共通する”ホリスティック”な視点

私は、自身の過去の病院たらい回し事件をきっかけに、人の身体(特に内科的なこと)は部分的に治せるものではないのでは?という考えを抱くようになりました。

“ホリスティック”という言葉をご存知の方も多いと思いますが、個は全体から切り離して考えるべきではなく、全ては繋がっているという考え方です。

ヨガでも、身体と心は繋がっていて、深く関係し合っていると考えますよね。東洋医学も同じなんです。

例えば、胃腸の調子が悪い時、胃や腸だけを検査して、異常がないから健康である、とするのではなく、身体全体、また心の状態も見ていくのが東洋医学。治療に関しても、人の自然治癒力を含めた、より全体的なアプローチが選択されます。

特に、ヨガをされている方の中には、「薬に頼りたくない」「なるべく自然のものを摂り入れたい」という考えの方も比較的多いと思うので、このようなホリスティックな視点を具体的に深めていく一つの方法として、経絡の学びはとても助けになるように思います。

実際にどんなことをするの?

ペアになって舌診
ペアになって舌診

最後に、講座の様子を少しご紹介したいと思います。

まず、舌診(舌を見ての診断)をペアで実践してみます。他に脈診という脈を診るものもあるそうですが、これは「脈が強い、弱い、速い、遅い」など以外に50種類ほど見方があるそう。…すごいな。

グループになってツボを探し合う様子
グループになってツボを探し合う様子

その後、グループになって、みんなの体に触れながら学んでいきます。「ツボ」というのはとても繊細で、1人1人、場所が微妙に違っていたり、効果的な押す角度や強さも異なるそう。

とにかく、たくさんの人の体に実際に触れながら学んでいくことが大切です。

東洋医学では正解は無数にある

経絡入門集合写真
経絡入門集合写真

内田先生曰く、「解剖学は、正解が1つです。東洋医学では、正解は無数にあります」とのこと。

この言葉、とても興味深いですよね。同じ身体を見ても、正解が1つしかないという視点と、正解は1つに限らずたくさんあるという視点があって…

どちらが正しい、ということではなく、どういった場面でどちらの考えを選択するのか。身体の声に対して、それぞれの立場から何ができるか。

自分の身体や心のケアをする上で知っておきたいのはもちろん、ヨガの先生として活動していきたい方々にはぜひ、両方の視点で考えられるようになっていただきたいな、と思います。

例えば、クラスでヨガに加えて、「腰痛にはこういうツボが効くよ」とか「生理痛がひどい時はここを押してあげると楽になるよ」なんてアドバイスをくれる先生がいたら、すごく強みになると思います。(もちろん、今回の経絡 入門ワークショップだけでは、そこまで学ぶことはできませんが。)

でも、この講座で「経絡」ってこういうものなんだ、こういうことが学べるのね、ということを知ってもらうことで、東洋医学や経絡の重要性や、求められる理由を理解してもらえると思うのです。

一人でも多くの方に、東洋医学、経絡に興味を持っていただき、ヨガクラスの中や普段の生活の中でその知識を活かせる人が増えてほしいと願っています。