インド、リシケシの大自然

リシケシでヨガライフvol.1:アシュラムでの生活

リシケシはどこにある?

ヒマラヤのふもとに位置するヒンドゥー教の聖地、リシケシ
ヒマラヤのふもとに位置するヒンドゥー教の聖地

リシケシは、インドのウッタラーカンド州、デヘラードゥーン県の都市。デリーより更に北、ヒマラヤのふもとに位置し、ハリドワールから43キロ南西の地点にあたります。ヒンドゥー教の聖地、ヨガの故郷として知られており、世界中からヨギーたちが集まる場所でもあります。

アシュラムとは

そしてここでは、アシュラムで生活しながらヨガを学ぶ方が多いです。アシュラムとは、インドの言葉で「精神的な修行の場」という意味があり日常生活から離れ滞在しながら、ヨガ・瞑想を学ぶことができます。リシケシには、数多くのアシュラムがあるので、実際にヨガクラスを受けてみてご自分に合ったヨガのスタイルやアシュラムを見つけることができます。

アシュラムでの過ごし方

アシュラムでのプラクティスの様子

それぞれのアシュラムによって、プログラムやスケジュールも異なりますが、今回は私が滞在していたアシュラムでの1日のスケジュールを紹介します。

5:30 瞑想(15分間)
6:00 ヨガアーサナ、プラーナヤーマ、マントラ、メディテーション(1時間45分)
8:00 朝食
8:30 ファイヤープージャ(インドの伝統的なお祈り)
9:00 自由時間
12:00 昼食
12:30 自由時間
16:00 ヨガアーサナ、プラーナヤーマ、マントラ、メディテーション(1時間45分)
18:00 夕食
19:00 キルタン(月・水・金)

以上が基本的な1日のスケジュールです。

朝の瞑想・練習〜沈黙の朝食

静まり返った、まだ暗い早朝。まずは心を静めて、瞑想から1日をスタートします。6時からのアーサナの時間は、その日によって、ビギナー向けやアドバンス、リストラクティブヨガなど、クラスの内容が変わります。明るくなっていく空を感じながら、心と身体もゆっくりと目覚めていく時間です。練習が終わると、8時から朝食です。夜の9時から朝9時までは「沈黙の時間」なので、朝食の時間は周りの人とお喋りをすることを禁じられています。この静寂の時間は、スピリチュアルなプラクティスを高める効果があります。

ファイヤープージャ〜昼食

8時半からは、ファイヤープージャというインドの伝統的な礼拝が行われます。この聖なる儀式は、自己を浄化し、集中力を高め、精神性を向上させるためのものです。礼拝が終わると、12時から昼食です。美味しいベジタリアンの食事を摂ることで心も身体も「軽やか」でいられます。毎日健康的な食事を摂ることで、“食べるものが人を作る”ということを実感します。

自由時間〜夕方の練習

昼食後は長い自由時間を挟み、16時から再び夕方のヨガの時間です。リシケシにはたくさんのアシュラムや、様々なヨガクラスがあるので夕方はアシュラムのヨガクラスに参加しないで、他のクラスを受けている方もいました。また、日曜日の9時からはカルマヨガの時間になっていて皆でアシュラム内の掃除をしたりと、奉仕の活動を行っています。

買い物や散策も積極的に楽しめる

リシケシの雑貨店の軒先
ヴィーガンカフェに行ったり雑貨探しも楽しい

簡単にアシュラムでの生活を紹介させて頂きましたが、自由時間には買い物を楽しんだり、ガンジス川を眺めながら散歩したり、アーユルヴェーダの体験をしたりと、ヨガ以外にも様々な楽しみ方があります。アシュラムに篭りきりではなく、せっかくリシケシまでやってきたのですから、散策や観光を通して異文化を味わうことをオススメします。練習だけでは知りえない、インドやヨガの側面を感じることができると思います。

忙しい毎日の中で、規則正しく、健康的な生活を送ることはなかなか難しいことだと思います。だからこそ、偉大なガンジス川のように、時にはゆったりとご自身と向き合ってみてはいかがでしょうか?リシケシ滞在、きっと貴重な経験になると思います。

執筆:Kumi