思い通りにならないことだらけの世の中
世の中は思い通りにならないことだらけですよね。社会人になれば、それを肌で感じることも多いはずです。思い通りにならないからといって、そのイライラをため込んでいるとストレスになります。また、他人に不満をぶつけていると、人間関係が破綻してしまい、さらにストレスを招くことになってしまいます。
ひと呼吸おいて観察する
思い通りにならないことに遭遇しイライラした時は、無理に思い通りにしようと力むのをやめて、一度、呼吸に意識を向けてみることをおすすめします。特に吐く息を意識して長くしてみましょう。呼吸は、自律神経系を整えます。自律神経系は、イライラなどの情動を司る大脳辺縁系と繋がっています。ひと息つくことで、冷静さをもたらす前頭葉の働きを促すことにもつながるのです。[1]
しばらく呼吸に意識を向けて落ち着いてきたら、思い通りにいかない出来事やそこから生じてくる感情を客観的に観察してみましょう。メモ用紙に書いて、頭の中を整理するのもおすすめです。
コントロールできることに気づく・やってみる
物事には二面性があります。思い通りにいかないこともあれば、思い通りにいくこともありますよね。思い通りにいかないこと、つまり自分ではコントロールできないことに向いていた意識を、コントロールできることに向けてみてはどうでしょうか?
物事の二面性を理解し逆転させる発想は、実はヨガの智慧のひとつで、ヨガの代表的経典「ヨガスートラ」の中にもそのことについて書かれている一文があります。(第2章33節)
環境や他人といったコントロールできないことに頭を悩ませるよりも、自分でコントロールできることに気づいて、試してみたら、物事が意外にスムーズにいったという体験はみなさんお持ちかと思います。
今あることに感謝をする
それでも、うまくいかない時はあるものです。そんな時は、今すでにあるものに目を向けてみましょう。「足るを知る(サントーシャ)」これもヨガの知恵のひとつですね。うまくいっていることにも意識を向けるだけで、不満も和らぐのではないでしょうか。
思い通りにいけば、素直に喜んで感謝する。思い通りにいかなければ、素直にイライラしてみる。そしてそこから学べることに感謝できたら、見える世界が変わってくると思いませんか?