「オーム シャンティ」は“マントラ”
「オーム シャンティ シャンティ シャンティ」はマントラのひとつ。マントラとは、「真言」と呼ばれる神聖な波動を秘めた言葉です。口承のみで伝えられる伝統的なもので、数は無限にあるとされています。また、インド哲学には12の学派があるため、言葉自体やその解釈についても諸説あります。
「オーム」とは“全て”を意味している
写真のような絵を見たことがありますか?これは「OM」と表記される「オーム」のシンボルです。文字では「OM」と表記されますが、元はサンスクリット語で「A+U+M」と分かれたものがサンスクリット語のルールにより「OM」という形になったそう。「A」は始まり、「U」は繋がり、「M」は終わりを意味しており、始まりから終わりまでの“全て”を意味しています。
「シャンティ」とは
シャンティという言葉について、日本語のWikipediaでは“心の平安”と書かれています。また、英語のWikipediaでは、“平和、休息、平穏、至福”と訳されています。
シャンティを3回唱える意味
シャンティを3回唱える意味について諸説ありますが、ここでは代表的なものをご紹介します。1つ目のシャンティは「自分自身」、2つ目のシャンティは「自分の周りの環境、周りにいる人(家族、友人など)」、そして3つ目のシャンティは「すべての環境(天災など)、世界中の人々」に対しての平和を祈ります。私たち日本人は、“祈る”ということに馴染みが浅いのですが、普遍的な意味が込められたこの言葉を、次回からイメージしながら唱えてはいかがでしょうか。
瞑想する時の手のかたち「チンムドラー」とは?
クラスの前後で瞑想するときに、先生から「チンムドラーの形で手を置きましょう」と指示されたことはありませんか?写真がその手の形です。これにも意味があります。それぞれの指が次のような意味を示しています。
そして、その親指と人差し指が繋がっていること=全てがひとつであることがヨガのゴールであると言われています。いかがでしたでしょうか?言葉の意味を理解することで、いつものヨガの時間をさらに深めていただけたらと思います。
- [1]それぞれ心の作用・性質を表す。サットヴァ:幸せ・満足などの性質/ラジャス:感情的・行動的などの性質/タマス:だるい・ねむいなどの性質