シヴァナマスカーラ

前向きで明るい精神性を取り戻す!「シヴァナマスカーラ」をご紹介

こんにちは!よがくらげ雅子です。

ダーマヨガという流派があるのを、ご存知ですか?簡単に説明すると「キング・オブ・アメリカンヨガ」「ヨガ界の宝石」と称賛されているダーマ・ミトラー(Dharma Mittra)により考案された、現代人のためのヨガです。


現代人のためのヨガとはいえ決して伝統を軽んずるわけではなく、むしろ忙しい現代人がいかに正しく効果的にインドの伝統的なヨガの教えや哲学を取り入れていけるかを追求したような、現代社会において再構築されたヨガ、という感じ。

有酸素運動なので運動不足の解消にもなり、ヨガマットひとつあれば家でも行うことができるので、心と身体のケアにはピッタリです。

今回はそのダーマヨガについて、より効果的に行っていく心得やポイントを私なりにご提案してみようと思います!

ダーマヨガ、その特徴的な「シヴァナマスカーラ」

さて、ダーマヨガは初心者から上級者までレベルに応じた段階があるのですが、基礎的なプラクティスとして特徴的な「シヴァナマスカーラ」というヴィンヤサシークエンスを用いてプラクティスを行います

具体的に言うとお馴染みスーリヤ・ナマスカーラBを基調に、下記のような流れで行います。

  • ヴィラバトラーサナⅠから
  • 身体を横に開いてヴィラバトラーサナⅡへ
  • 上体後ろに伸びてシャンティヴィラバトラーサナ
  • パールシュバコナーサナ
  • 捻ってパリブリッタパールシュバコナーサナ
  • やっとプランクへ移行する

ポーズ数だけでいうと4つ要素が増えたシークエンスです。

「シヴァナマスカーラ」のヴィンヤサシークエンス
「シヴァナマスカーラ」のヴィンヤサシークエンス ※画像をクリックすると別タブで大きな画像でご確認いただけます。

で、このシヴァナマスカーラの良さとは何か、そして行う際のポイントについて、私なりに掘り下げてみました。

シヴァナマスカーラの魅力

シヴァナマスカーラは日々忙しくタスクに追われる現代人のために短時間でも集中力を高め、心の目=直感力を研ぎ澄まし本来の自分(ハイヤーセルフ=自分の霊的な本体)に繋がりやすくなれるよう組まれているシークエンスです。

つまり、取り組むことで、心と身体にスピーディに分かり易い変化をもたらすプラクティスでもあるのです。では、心、身体、それぞれに表れる効果ってどんなものでしょうか。

心:精神的なリフレッシュ効果

私が思うに、シヴァナマスカーラの魅力はその「楽しさ」にあります!


太陽礼拝もそうですが、呼吸に合わせて色んな方向に身体を動かしていくことで、人間が四つ打ちのリズムで踊ることを理屈抜きで楽しいと感じるような、とても本能的で、根本的な感覚が刺激されます。

そういう本能的な楽しさこそが生活の中のしがらみや体裁などを取っ払い、ピュアな感性でヨガに取り組むための素の自分を取り戻してくれます。
シヴァマスカーラは太陽礼拝と比べてもさらにアクティブな要素が大きいので、それだけで単純に楽しさもひと塩。

ポイントを押さえつつ動くことは、集中力を高めて呼吸を全身で感じ、自分自身のリズムを見つけるとに繋がり、精神的なリフレッシュができます。

身体:下半身の強化

シヴァナマスカーラで特徴的な動きはやはりヴィラバトラーサナIからパリブリッタパールシュバコナーサナまでの流れでしょう。

ここで肝心なのは骨盤の向きです。

ポイントは骨盤の向き
ポイントは骨盤の向き

骨盤正面の力強いヴィラバトラーサナIから、横に開いてヴィラバトラーサナII、骨盤横向きのまま体側を伸ばし、最後は捻ります。

安定した下半身を保ちつつ骨盤の向きを変えていくのは実はかなりレベルの高いヴィンヤサです。繰り返すごとにバランス感覚と脚の力強さが増していくことでしょう。

そして下半身が強化されるごとに呼吸がさらに深まり、相乗効果で心も整っていくんですよね★

シヴァナマスカーラの効果的な取り組み方


段階1.とにかく継続的にやってみること


気分がちょっと乗らない時でも出来るときに「えいやっ!」とやってみることがシヴァナマスカーラの効果を感じるための重要な段階です。
始めの1~2週間はできれば毎日、少し慣れて来たら1日おきとか2日おきでもいいから、継続的にやっていけば徐々に心身がバージョンアップされてある日、自分の中に新機能シヴァナマスカーラモードが加わっている事に気がつくでしょう(笑)。


呼吸と動きをしっかりリンクさせるのは慣れて来てからで良いので、まずは呼吸が雑にならないように丁寧に行ってみるのが大切だと私は思います。

段階2.各アーサナの完成した瞬間をしっかり認識しながらやること


動きを覚えて来たら、流れの中の一つひとつのアーサナの完成度が自分の中で1番上がった瞬間を丁寧に感じながら行っていきます。
ヴィンヤサ全般に言えることですが、ポーズのキープ時間が短いからこそ、ポーズごとの山をしっかり確認するのがとても大切。

アーサナの完成度が低くても、呼吸と動きがしっかりリンクしていなくても、各段階を丁寧に感じようとすることで集中力が高まりますよね。
これが、練習の効果や充実度に大きく関わってきます。

シヴァナマスカーラの効果をよりスムーズに感じるためのちょっとしたコツです。

さて、これらをクリアしてきたら…

段階3.ハートの感覚と場所を意識


第4のチャクラ、ハートチャクラと呼ばれるアナハータチャクラは、胸の真ん中にある感情を司るチャクラです。
基本的に胸を開くアーサナはこのアナハータチャクラを癒し、活性化し、前向きで明るい精神性を取り戻すと云われています。

例えば、シャンティヴィラバトラーサナ~パールシュバコナーサナ~パリブリッタパールシュバコナーサナに見るシヴァナマスカーラの特徴的な流れなんかは特に、どれをとっても胸の真ん中、鳩尾を開く意識がポイントになるアーサナですよね。

アナハータチャクラを意識する
アナハータチャクラを意識する

身体を動かす事で心を調整しようとする場合、胸を開くというのはかなり即効性がありどんな人でも効果を感じ易い動きなのではないでしょうか。

自信のある人は大抵姿勢がよく胸が自然に開いているし、猫背になっているとなんとなく気持ちも沈んでしまう…シヴァナマスカーラはさすがに短時間でも効果が出易いように組まれているだけあって、この胸を開く=アナハータチャクラを活性化する動きに重きが置かれています。

慣れて来たら是非、胸の真ん中アナハータチャクラの存在を心に置いて、気持ちよく胸を開く意識で行う事をオススメしたいです。


そうすれば一層清々しさを感じることができるし、その清々しさと呼吸のリズムに乗る事の楽しさで本当にちょっとした悩みとかはどうでも良くなるくらい前向きな心持ちにチューニングできます。

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以上が私が思うシヴァナマスカーラの魅力と、効果的な行い方です。

もちろんこんなレベルは序の口で、もっともっと深めた先にしか見えてこない段階がきっとあるのでしょうけど、忙しい現代人がヨガを使って短時間でその恩恵を受けるためなら、まずはこれらを意識してやってみるといいんじゃないでしょうか。

シヴァナマスカーラって何?どんな効果が期待出来るの?と思っている方は、騙されたと思って一度上記のポイントを意識してやってみてくださいね★