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日本でも有数のターミナル駅を抱える東京・池袋。その喧騒から少し離れたところに、心療内科とヨガスタジオが向かい合ってオープンしました。ここは、精神科専門医である松島幸恵さんの想いがつまった場所です。
医療とヨガの融合が進む中でも、とても革新的なことだと思い、「池袋オリーブメンタルクリニック」と「Wellnesslabo.|ウェルネスラボ」に取材に行ってきました。
4月1日にオープンしたばかりの施設はとっても清潔で、クリニックであることを忘れてしまうほど、温かみのあるホッと安らぐ場所でした。前編のこちらの記事では、心療内科「池袋オリーブメンタルクリニック」の松島院長に伺ったお話をレポートします。
患者さまと向き合い、オーダーメイドな医療ができる。それが精神科医になった理由。
まずは先生のことからお伺いします。そもそもどうして精神科医になろうと思ったんですか?
精神科の実習に伺ったところ、とても衝撃的で。
他の科と全く違うのです。患者さまと寄り添い、ともにいることが実習の主体です。躁状態の方と一緒にカラオケを歌ったり(笑)。
患者さまと向き合うことができ、一人ひとり社会生活の背景まで伺うということができる、まさにオーダーメイドの医療が提供できることに関心をもちました。
また同時期に友達がメンタル不調となってしまいまして。
メンタル不調に陥った方々への先生の接し方を拝見して、ますます関心を持ち精神科に進みました。
医師になって20年経ちましたが、毎日『一期一会』の気持ちで、診療に当たらさせていただいております。
「ヨガを患者さんに紹介したい!」それがオープンの始まり
ヨガの語源である「ユジ」が“身体と心をつなぐ”という意味であることを知ったときの衝撃は忘れられないです。
ヨガの良さを実感し、患者さんに紹介したいという思いが強くなりました。
それなら自分でやるべきだ!と突き動かされるようにヨガスタジオが併設された当院を開設いたしました。
これまでヨガを患者さんに勧めてはいたのです。ですが、どのような先生にどのようなヨガを教えてもらっているのかわかりません。
ヨガは万能ではありませんし、副作用も当然ありますから、心配な側面もありました。
ですので、信頼できる講師がヨガを提供することが必要と考えています。
20代・30代の働く女性が多く来院。ストレス社会で生きる女性に伝えたいこと
不安や抑うつなどの症状を多くの方が有しています。今ここに心がなく、嫌な気持ちや考えを反芻してしまい、耐えられくなっているような傾向が多いです。
ゆくゆくは、症状が出る前にヨガや呼吸法、マインドフルネス瞑想などをセルフケアとして提供できればと考えております。
特に当スタジオのレッスンでは、安心できる場所として心の拠り所のような存在でありたいと思っています。
ヨガスタジオが隣にあることで、心療内科のハードルを下げたい
患者さまにともに寄り添えばと考えております。
松島院長が医師としての経験と、そして「ヨガを伝えたい」という想いが込められた場所。本当に居心地がよくて、クリニックなのに不思議とまた行ってみたいと思うところでした。
『なんとなく心に不調があるな』と思う方も、『心の元気を保っていたい』という方もぜひ、足を運んでみてくださいね。
後半では、ヨガスタジオ「Wellnesslabo.」と、そこでクラスを担当しているインストラクターのみなさんをご紹介します。
池袋オリーブメンタルクリニックのご紹介
現代はストレス過剰社会ともいわれております。世界有数のターミナルである池袋で、ストレスを抱えたみなさまの止まり木のような存在となるべく、「安らぎ」の意味も持つオリーブをクリニックの名前に掲げている。
住所 | 〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-44-15 プランドール 2F |
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電話番号 | 03-6914-0709 |
休診日 | 火、金、日、祝祭日 |
診療時間 | 平日10時から19時 土曜9時から18時 |