ハワイ・カウアイ島の切り立った山並み

行動が未来を導く:人生を変えたハワイでのヨガトレーニング1ヵ月

人生を変えたカウアイ島での1ヵ月

Mahokoのブログ カウアイ島のビーチ
2010年秋、カウアイ島でのティーチャートレーニングを修了しました

わたしはハワイのカウアイ島(Kauai)でRYT200(全米ヨガアライアンス認定)のティーチャートレーニングを受講しました。2010年の秋のことです。仕事をしながら週末ごとにスクールへ通うようなスタイルではなく、丸ごと1ヵ月をトレーニングに没頭したかったので、それまで務めていた会社も退社してトレーニングへ臨みました。

あとさき考えずに行動してしまうのがわたしの欠点であり、行動力があるという点では長所でもあるのですが、いま思い返すと、あの時の選択はそれはそれで誰にも止められなかったものであり(その時点でまだシングルで、両親も娘のやりたいことにあまり反対しない方針の人でした)、間違っていなかったと思っています。

ヨガの師と出会いヨガと人生の基礎を学んだ

Mahokoのブログ アーユルベーダの手巻き寿司
3食すべてアーユルヴェーダをもとにしたヘルシーな食事。手巻き寿司風なアレンジも

カウアイ島はハワイ諸島の中でも最も小さく、けれど最も自然が豊富な島として有名です。「ガーデンアイル」(Garden Isle)という呼び名もあるほど。自然以外はある意味「なにもない」島なのですが、そのなにもない中に、本当の豊かさを感じられました。

ヨガの師と思える先生と出会え、カウアイ島という大自然を目の前にした環境で1ヵ月間をその師のもとでヨガにどっぷり浸かることができたのは、かけがえのない時間でした。(師は2019年にニュージーランドへ移住するので、当時のカウアイ島での経験はなおさら貴重なものとなりました)

運動不足解消からホットヨガでスタートしたわたしのヨガ経験が、師のもとで基礎からラージャヨガ(呼吸法、瞑想、アサナを総合的に学ぶ)とアーユルヴェーダに触れることができたのも大きな収穫です。食事で身体がつくられることを体感できました。

その後も定期的に師のもとで学びを深め、ティーチャートレーニングのアシスタントとして迎え入れてもらえたのも貴重な経験でした。

自分がどんなヨガを伝えていきたいか、どんなヨガ講師になりたいかで悩んでいる方、迷っている方は、まず師となる人と出会えると、道しるべがおのずと現れるのではないかと思います。それほど師の存在は大きいです。

恐れを手放す練習

最も印象的だったトレーニングは、潜在意識を表に出す呼吸法(プラーナヤーマ)の練習の時間でした。呼吸法や瞑想は、専門的に学んだ講師のもとで慎重に行っていく必要があります。

この潜在意識を表に出す呼吸法はパワフルで、どこか自分自身で目をつむって蓋をし塞いでいたものが出てくるため、個人個人で練習の最中の反応も異なり、終わったあとの感じ方が異なります。わたしの場合は、それまで心の奥底に閉じ込めていた恐怖や不満、不安がとめどなく沸き起こり、涙が止まらなくなったのを覚えています。

恐れの感情はなるべく手放したほうが良いとされています。

このトレーニングを通して、自分の恐れとしっかり向き合い、手放し、そのままの自分を認め受け入れて、未来へ向けての希望を感じられたことは、その後の困難、特に乳がんという大きな出来事に立ち向かう強さと柔軟性を引き出してくれました。

ヨガトレーニングは、よりよく生きていくためのもの

Mahokoのブログ カウアイ島でのトレーニング修了日に師のマイラ先生と
トレーニング修了式で師のマイラ・リューイン(左)とわたし

ヨガトレーニングを一緒に受けた仲間たちは、みんながヨガ講師として活動を続けているわけではなく、それぞれの道に戻り、それぞれの日々に向き合っています。

ヨガトレーニングを受けたからといって「必ずヨガ講師にならなければならない」ということはなく、ヨガトレーニングを自分自身を知るきっかけにしたり、自分が何をしたいのか改めて気づく機会にしたり、ただ何か変化がほしくてトレーニングを選択した、ということでも良いと思います。

いずれにしても、「行動」することで「変化」は訪れます。その「変化」が未来を導きます。

身体の細胞が生まれては壊されて消えていき、また再生するサイクルと同じように、まずは行動することで生まれる変化を楽しみましょう。その変化が次のアクションを導いてくれます。そして、その変化の連続の先には、想像もしないような未来が待ち構えているでしょう。