5人のヨギーが輪になってサットサンガをしている

吐き出すことで何かが変わる!煮詰まったらサットサンガしてみては?

言葉に出せずに溜めていませんか?

日本文化特有の「思いやりの心」や「協調性を大事にする所」は、日本人の精神の良い部分を表す代名詞です。一方で、海外に行ってコミュニケーションを取ると感じる「自己主張をすることの大切さ」「自分の意見を持って発言することの大切さ」といった、アウトプットするスキルは、日本人にとって弱い部分かもしれません。日本人は自己アピールや発言することに対して遠慮がちだったり苦手意識が強いように感じます。

けれど、「言わなくてもわかってくれるだろう」「言ってもわかってもらえないから言わないでおこう」という意識の積み重ねは、どんどん自分の内側に澱(おり)を溜め込んでしまい、誤解を生んだり、ネガティブな考え方になってしまったりと悪循環です。

サットサンガを活用しよう

輪になって目を閉じ瞑想をしている人たち
集まってヨガをすることがすでにサットサンガ

そこで注目したいのが、「サットサンガ」というヨガの手法のひとつです。サットサンガとは、サンスクリット語でサット(真理、純粋なもの)サンガ(集まり、同席)を意味します。クラスに集まった人たちがヨガをすることはすでにサットサンガですし、何か自分自身のこと、いま気になっていること、自分の弱い部分、悩みや悲しみなどを話して、負の感情を解放をしていく行為もサットサンガの方法のひとつです。

人前で自分のことを話すのは勇気がいることですが、「自分はひとりではないのだ」ということに気づき、また自分と同じような経験をしている人もいるのだ、という共感が生まれることもあるため、殻を破って発言することで、どこか心に溜まっていたものをすっきりと手放す一歩になるでしょう。

こんな時こそサットサンガ!

日々、色々なことがおきる生活の中や感情の起伏によって、自分がうまくコントロールできず乱れてしまった時こそ、サットサンガがおすすめです。自分の問題を話すことで感情の解放を目指すために、できれば週に1回くらい、そういう場に参加してみることをおすすめします。

自分に優しくあるために

ヨガクラスの中で、サットサンガの時間を設けている先生もいます。ヨガの悩み、家庭での悩み、仕事の悩みなど、溜め込んだ感情を吐き出してみませんか?吐き出していくことで、感情が流れ、いつの間にかこんなことで何でクヨクヨ悩んでたんだろう、というように、気持ちが少しずつ解放されていくことに気づくことでしょう。

感情を溜め込みすぎることは、自分を傷つけてしまうこと。自分に優しく、自分にしっかり向き合い、サットサンガを利用して真実を口に出してみる機会を増やしてみてください。